気候に翻ろうされるカラダ

西宮 鍼灸院 甲子園鍼灸治療センター

気候に翻ろうされるカラダ

人間は、自然と向き合い生きています。

暑ければ冷やし、寒くなれば温めるといった機能が体内で日々動き続けています。

ですが、クーラーや暖房機器などが人間の温度調節機能を助けてくれるようになり、人体は自然環境の変化に対し鈍感になり始めているように思います。

確かに最近の異常気象で、日本の自然環境が厳しくなり始めていますから、機械の力を必要とするのも分かります

ですが、全て投げ出して、機械まかせというのはいかがなものかと思います。

「低体温症は屋内でもご注意を」という朝日新聞記事を見かけました。

高齢の方の温度感覚が鈍っていて屋内で低体温症になりやすい、というのです。

これは、夏の屋内熱中症と同じ現象ですね。

確かに高齢になると、体温感覚も鈍りはじめます。

ですから、このようなことがおこるのだと思います。

でも、おそらく若い人でも命を落とすとまで行かなくても同じようなことになっているのではないでしょうか?

実際に、低体温の人が増えているのは、自分の体の温度調整機能と環境温度のすりあわせが出来ていないからだと思います。

伝統医学、東洋医学では、自然と向き合うことが大切だといわれています。

自然環境とは、敵にも、味方になるものです。

自分の体をよく知って、自然と向き合えば、きっと味方についてくれます。

伝統医学、東洋医学はその方法を教えてくれる医療だと思います。