東洋医学の基本、脈診。

西宮 鍼灸院 甲子園鍼灸治療センター

脈診でわかること。

脈診というものが、東洋医学にはあります。

鍼灸や漢方で治療を行なう前に、脈を診ます。

主に手首の脈をとります。

その状態から、患者さんの体の状態を読み取るのです。

では、どのように読み取るのでしょうか?

たくさんの要素を読み取れるのですが、脈の「速さ」と「太さ」、「強さ」を診るだけでもたくさんのことがわかるんですよ。

この程度なら、見慣れれば、患者さんたちもご自分で診れるようになるかもしれませんね。

「速さ」・「太さ」・「強さ」

簡単に書こうと思いますが、ちょっと専門的になります。

この「速さ」・「太さ」・「強さ」3つの要素は、それぞれを2つに分けることができますよね。

「速さ」は、「早い」と「遅い」

「太さ」は、「太い」と「細い」

「強さ」は、「強い」と「弱い」

3要素を相反する2つに分けました。

これで、6つの要素ができました。

これらを組み合わせます。

すると、2x2x2=8、で8種類のパターンに分けることができるわけです。

「速い」と「遅い」

患者さんの脈を診たとします。

もし、脈が速いとすると、まず、熱があるのかな、と考えます。

または、ちょっと急いで走ってでも来たのかなと思います。

それか、何かどきどきするような精神的な問題を抱えているのかな、とも考えます。

もし、脈が遅かったら、冷えているのかな、と思います。

そして、体力がないのかなぁ、などとも考えます

脈は通常1分に60回。

それを目安に、これらのことを想像できるわけです。

「太い」と「細い」

患者さんの脈が、太かったら、血が多いのかな?水が多いのかな?、と考えます。

血が多いと脈は速いです。

でも、水が多いと体は冷えて、脈は遅くなります。

ですが、水が熱を帯びた湿熱といわれるものは脈が速くなってしまいます。

そのときは、脈管が水でむくんでいるかで判断します。

脈が細いのに速くは駆動していたら、体に水が少ないんだろうなぁと考えます。

「強い」と「弱い」

脈が強いと、元気ですね。

でも、弱いと元気がないです。

これは速い遅いとつながっているように思われるかもしれません。

ですが、細くてやわらかい弱そうな脈が、速く打っていることもあります、

ですから、ぱっと診た感じで、強い弱いをぱっと診て、体力の有る無しに分けます。

体の声を聞くのが、脈診

東洋医学で脈診は基本です。

これを診ずに、体力のない人に強めの刺激で治療をしてしまうと、脱力感におそわれるなどの症状が出てしまいます。

治療をする前に患者さんの体質をとらえながら、その日その瞬間の患者さんの状態を知って、治療する。

これが、東洋医学です。

また、最後に脈診をもう一度行なうと、治療の仕上がり具合もわかるわけです。

イライラするからリラックスしたいという患者さんの治療後の脈が、最初よりも速くなっていたら、リラックスできたとはいえませんよね。

このように、患者さんの声と共に、体の声を聞けるのが、東洋医学の脈診なのです。