不妊症

不妊症の鍼灸治療

不妊とは、

生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある期間避妊すること無く性交渉をおこなっているのにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合を「不妊」といい、妊娠を希望し医学的治療を必要とする場合、

ということです。

現在は不妊症に陥っているケースが多く、子どもを望む際は早期に医院の診察を受けるようになりました。

不妊の原因は、女性のみではなく、男性が原因のこともあるので、男女ともに検査を受けておくことが理想です。

それでも、不妊治療の多くは女性が受けるもので、女性のみが心身共に大きな負担を強いられているのが現状です。

効果的な鍼灸の治療

西洋医学と鍼灸の両方で不妊治療を受けることが効果的であるとの発表がされて以来、西洋医学でも鍼灸治療を勧めることが多くなりました。

鍼灸治療の可能性は、着床率のみではなく、卵の質を上げるなどの効果も望めます。

西洋医学でも鍼灸でも、女性の生理周期にそった治療を行なうことに変わりはありません。

ですから、低温期であれば卵の育成を助け、卵を子宮内に戻した際の高温期では卵の着床と維持の治療を行ないます。

高温期と低温期を鍼灸で考える

不妊症では、鍼灸治療においても、生理周期は大切です。

鍼灸では生理周期を

・低温期・・・卵が形作られる

・高温期・・・卵をかえす

と考えます。

低温期が不安定だと卵の質が下がると考えます。

高温期に温度が下がると、着床や維持に問題が生じます。

鍼灸では、このことを考慮しながら、生理周期にそった治療を行ないます。

不妊症の鍼灸治療

生理周期にそって、「卵の質を上げる治療」と「着床を助ける治療」に分かれます。

排卵や着床など、患者様の問題点をうかがい、治療プランをご提示します。

卵の質を上げる治療

卵の質を上げるためには、低温期を安定させることが大切です。

基礎体温表で低温期の体温が上がってしまうと良くありません。

体温が上がる理由は、

・精神的ストレス

・食事の不摂生による内蔵の熱

・睡眠不足

などです。

低温期では、心身共にリラックスすることが大切です。

そのためのツボを使い治療します。

着床を助ける治療

着床は高温期におこります。

この高温期に、女性の体は卵を温めふ化させ、育てるのです。

高温期が安定しないと、卵がかえらないわけです。

それほどに、高温期の維持には気をつかわなければなりません。

もし無事着床しても、妊娠中の長期間、高温期を維持しなければなりません。

ここがおろそかになると不育症になる恐れがあります。

高温期の維持は、とにかく冷やさない、ということが大切です。

ですから、体が温まり、高温期を維持するためのツボを使い治療します。

不妊症で使うツボ

低温期の卵の質を上げるツボ

低温期では、体内の余分な熱を取り除きます。

精神的リラックスのために、百会穴、行間穴

内臓に熱を取り除くため、三里穴、太渓穴

寝不足を改善するため、照海穴

低温期を安定させるため、三陰交穴

などを使います。

高温期で着床を助けるツボ

高温期では、体温を維持し、卵を温めれる状態を作ります。

冷えを除くのに、外関穴、合谷穴

体内を温めるのに、三里穴、公孫穴

体内の余分な冷たい水分を代謝させる陰陵泉穴、復溜穴

高温期を維持するのに、三陰交穴、太衝穴

などを使います。

生理周期にそった生活法

治療とともに健康法も大切です。

患者様の症状に合わせ、高温期と低温期のどちらを改善すべきかを考えます。

良い卵ができにくいのか、着床しづらいのかをまずはしっかりとお話をうかがいます。

そのうえで、生活習慣や食生活の改善方法をお伝えします。

細かいところでは、睡眠のとり方、入浴の手順などをお話することもあります。

日常生活の問題点が不妊を引き起こしていることが多いので、生活改善のカウンセリングをしっかり行います。

そして、生理痛や子宮筋腫、子宮内膜症などの婦人科疾患へのアプローチも欠かせませんので、婦人科全般の話を丁寧にうかがい、妊娠のお手伝いをいたします。

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