いろいろな鍼灸。

甲子園鍼灸治療センターでは、伝統的な鍼灸を提供しているわけですが、一言に「鍼灸」といっても、いろいろなものがあります。

「鍼灸」

大きく分けると、2つ。

「現代医学の鍼灸」

「伝統医学の鍼灸」

があります。

そして、

「現代医学の鍼灸」=「西洋医学の鍼灸」

「伝統医学の鍼灸」=「中国医学の鍼灸」

ということになります。

「ツボの効能」

「ツボの効能」という考え方は、伝統鍼灸で主に活用される治療法で、現代医療的鍼灸ではあまり活用されないのが現状です。

現代医療の鍼灸は、局所組織に対するアプローチが中心で、肩がこっていれば肩に鍼灸をするといった使い方になります。

ツボの作用機序が現代科学で解明できていないということが、自信を持ってツボを使えない理由なのかもしれません。

「脈診」や「舌診」

また、ツボというものを使うためには、伝統医学の診察法である「脈診」や「舌診」が必要になります。

これもまた、現代医療にこだわっていると受け入れがたい点なのだと思います。

西洋医学の診察で、東洋医学的な治療を行なうというのは、ちょっとちぐはぐな治療になってしまいますから。

鍼灸が世界的に注目

それでも最近は、鍼灸が世界的に注目を集めるようになり、伝統的なツボでの治療でどのような効果があるのか様々な臨床結果が発表されるようになりました。

そのような発表を聞いていると、鍼灸のツボの効能は、日本よりも海外での方が受け入れられやすいのではないかとすら思えてきます。