胃腸を強くする治療。

胃腸が弱くなった現代人

今は胃腸が弱くなった人がとても多いですね。

テレビをつければ胃腸薬のコマーシャルばかりです。

多くの方が「食べる」というストレスにさらされています。

食べるということ

胃腸を強くしたいという人は多いと思います。

今は美味しいものが目の前に沢山ありますから、いつもお腹いっぱいにしたい。

食欲は、人が持つ大きな欲望の一つです。

また、食べるという行為には、リラックス効果があり、人はイライラしたときに食べるという行為に精神安定を求めてしまいます。

ですから、人は根本的に食べることを求め続けています。

胃腸が消化活動をしたくなくても、人は食べてしまうということです。

そして、今は体に良いものを食べれば元気になれると思っている方も多いです。

胃腸が疲れていることが原因で体調が悪いのに、元気になれると思ってさらに食べて胃腸を悪化させ、さらに症状がひどくなっていく。

そんな悪い流れに乗っている方が多いです。

今は食が過剰供給されている時代。

その過剰供給に飲み込まれ、多くの方の胃腸はくたくたに疲れているのです。

胃腸を強くする

胃腸を強くする方法は簡単です。

もちろん、効果は人それぞれですが、実践できれば、必ず効果が出ます。

その方法は、

「運動をして、お腹が空かせてから、適量を食べる」

ということです。

なんだ、そんなことか、当たり前だ、と思われるでしょ。

そうなんです。

当たり前のことをすれば良いのです。

ぜひ、実行してください。

ですが、今の時代、体を動かしてお腹を空かせることの難しさ。

簡単にできることではなくなってしまいましたね。

お腹が空くから胃腸が動く

胃腸というのは、体が栄養を欲したときに良く動く器官です。

逆に、ただのストレス解消や健康になりたいという願望だけでは、存分に働いてくれません。

働きたくもないのに働かされると、胃腸は疲れていきます。

皆さんもやりたくない時に無理やりやらされたら、効率が悪いうえに疲れてしまうでしょ。

やっぱり、働くスイッチが入った時に働くのが良いのです。

それは、胃腸が働くのも同じです。

筋肉を動かしてエネルギーを使い、筋肉を少し損傷し、それらを補うために胃腸が働きたいと思うのです。

これは、運動により交感神経が興奮し、それが終わると副交感神経に切り替わり、胃腸は存分に働いてくれるというわけです。

胃腸の鍼灸治療

鍼灸治療では、胃腸の働きをよくするために2種類の治療を行ないます。

それは、胃腸の働きを良くする治療を行ないながら、胃腸に無理に吸収しなくても良いよと伝える治療です。

つまり、働きやすくさせながら、楽をさせるということです。

ほとんどの方が食べ過ぎですから、吸収させなくても良いということなんです。

使うツボとしては、主に足のツボで、三里、衝陽、公孫などです。主に左足のツボを使います。

もし、胃が熱を持っていたりしたら、右に変えたりします。

これらのツボは歩いたり走ったりすれば刺激される場所です。

ですから、普段から足を使うようにすれば、ツボ治療の視点からも胃腸の働きが良くなるということなんですね。