夏の体は活動的。

6月も末になり、またまだ雨が繰り返しているとはいえ、雨があがれば辺りの木々の新緑がまぶしい季節。

風が吹くと、葉がサワサワとさわやかな音をたて、緑鮮やかな目に優しい色にほっと心なごみます。

朝夕の寒暖差で、夜に冷えた体も昼にはあたたまり、冷えていた肌に汗がにじみます。

夏の陽射しの中で、人の体ではいろいろな変化が起こっています。

手足は温かくなり、うっすらピンク色になっています。

汗が出て、体温が上がり過ぎないように調整しようとします。

適度の散歩をすると、呼吸数と心拍数が増え、細胞の隅々まで血液が送り届けます。

鍼灸治療をしていると、そんな患者の体の変化がよくわかります。

冬には、重く動きにくかった気血の流れはスムーズになっています。

少しの治療刺激で、体内の流れがすぐに改善し、どんどん伝わっていくのを感じます。

痛みのあるところの改善は早く、動きが軽くなります。

体内の状況が冬とは全くちがうことをかんじませんか?

代謝が良くなり、目に見えて傷が治っていくことで実感できるかもしれません。

春と夏は草木が大きく成長する時期。

鍼灸治療もとてもよく効きます。

軽い刺激で、体は快方に向かいます。

慢性症状や神経痛などを治してしまうのに絶好の季節です。

クーラーに一日中入っている人や陽にあたることが少ない人は、外に出て少し汗をかきましょう。

夏になり、代謝をしたがっているあなたの体は、あなたが活動的に動くことを望んでいます。