鍼灸治療の暑気当たりへの効果。

暑気当たりとは、熱中症。

暑気当たりとは、暑い日に長時間外で活動したり、水分の摂取が少なかったりで起こる不快な症状のことです。

いわゆる、軽い熱中症や夏バテと言えると思います。

症状としては、頭痛、吐き気、めまい、発汗、動悸、倦怠感などがあります。

暑気当たりは自律神経の乱れや血液循環の低下が原因と考えられています。

鍼灸の暑気当たりへの効果。

鍼灸は暑気当たりの治療に有効です。

鍼灸は自律神経のバランスを整え、血液循環を改善する効果があります。

特に、後頭部や首筋、背中などのツボを刺激すると、頭痛や吐き気などの症状を緩和できます。

鍼灸は体温調節機能も高めるので、暑さに強くなることも期待できます。

なかなか良くならない暑気当たりには、鍼灸治療を試してみるのもおすすめです。

現代の暑気当たり

現代の夏バテは暑気当たりと似ています。

ですが、クーラーの使い過ぎや冷たいものを飲みすぎるという要素も関係しています。

クーラーは体温調節機能を低下させ、冷たいものは胃腸の働きを弱めます。

その結果、消化不良や食欲不振などの夏バテの症状が出やすくなります。

鍼灸はこれらの問題にも対処できます。

でも、日常生活でクーラーの温度設定や冷たいものの摂取量に注意することが大切ですね。

暑気当たりの鍼灸治療

現代の暑気あたりは、2種類あると考えてよいと思います。

それは、暑さによる暑気当たりと、クーラーや冷たいものを飲みすぎの体がだるくなる暑気当たりです。

ですから、鍼灸治療で現代の暑気当たりに対処する時は、体の余分な熱を取り除く治療と、冷やしすぎによる冷えを取り除く治療を組み合わせる必要があります。

暑気当たりで使いツボ

当治療院では、暑気当たりの治療では、身体の余分な熱を取り除くツボを使います。

  • 曲池穴
  • 解渓穴
  • 然谷穴
  • 行間穴

などを使います。

この治療を行なうと、体にこもった熱っ気が取れて、体がスッキリとします。

冷たいのもを摂りすぎている場合の鍼灸治療

冷やしすぎや冷たいのものを摂りすぎている場合の鍼灸治療では、胃腸の働きを良くするツボを使います。

  • 三里穴
  • 衝陽穴
  • 三陰交穴
  • 公孫穴

などを使います。

この治療受けていただくと、冷えてだるくなった体が軽くなり、足のむくみも改善します。

現代の暑気当たりや夏バテは複雑です。

現代は科学技術が発達し、クーラーで体を冷たくしたり、冷たい飲み物を自由に摂れる時代です。

ですが、体の進化はその変化に追いついていません。

それが原因で、暑い夏に過度に冷やしすぎて、体はびっくりしてしまします。

現代の暑気当たりや夏バテの鍼灸治療は、単に暑さを原因とする症状の治療だけには収まらなくなってきましたね。