東洋医学の脈診で、虚実とは・・・

東洋医学には、脈診という体の状態をトウ骨動脈の状態で判断するほう方法があります。

脈の脈管や脈内がどのように動いているかを細分化し、診察します。

トウ骨動脈に指で触れると、まず感じるのは、脈の強さだと思います。

診やすい脈だなぁとか。

うん?どこだろう?と探してしまうほどに弱い脈とか。

脈の取りやすさを感じると思います。

それは、同時に脈の強さだといえますね。

脈が「強い」または「弱い」ということから何がわかるのでしょうか?

「強い」「弱い」から、東洋医学における「虚実」ということを知ることができます。

「虚」というと元気が無い状態で、「実」は元気がある状態、という記述を時々見かけますが、正確には違います。

正しくは、

「虚」 = 元気が無い状態

「実」 = 体内に不要なものがある状態

という表現になります。

虚と実とは、正反対の意味を持つのではなく、視点自体が違うのです。

つまり、脈診では、

「元気の無い脈」 = 「虚」 = 体力が無い

「元気のある脈」 = 「実」 = 体内に不要なものが多い

と判断します。

え?「体内にある不要なもの」って何か?ですか。

それは、体内で留まらず代謝されるべき様々な物質を指します。

飽食の現代では、食べすぎなどで栄養が体内に溜まっているのもその一つですね。

いかがでしょう?

脈で診る「虚」と「実」。

少しはご理解いただけたでしょうか?