もうすぐ本格的な夏がやってきますね。西宮市や甲子園にお住まいの皆さん、夏の暑さで体がだるい、肌がカサつく、目が乾く…といった不調を感じやすい時期ではないでしょうか?
東洋医学では、体の中にある水分を「津液(しんえき)」と呼び、この津液が私たちの健康を大きく左右すると考えます。特に夏を快適に過ごすためには、この津液が十分にあり、体が潤っていることが非常に大切です。
甲子園鍼灸治療センターが、夏の体に必要な「津液」の働きと、鍼灸によるケアについてご紹介します。
体の潤い「津液(しんえき)」の驚くべき働き
「津液」とは、汗、涙、唾液といった目に見える水分だけでなく、血液中に含まれる水分や、細胞の中に含まれる見えない水分まで、体内のあらゆる水分を指します。この津液は、私たちの体を健康に保つために欠かせない、様々な重要な働きをしています。
- 体を潤す: 粘膜や肌、髪など、全身を内側から潤し、しなやかさを保ちます。
- 体温調節: 体内の熱を取り除き、体温を適切に保つ働きがあります。
- 免疫力向上: 粘膜の潤いを保ち、外部からのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。
- 栄養の運搬: 血液中の水分として、全身に栄養を運びます。
特に、夏は暑さで汗をかきやすく、津液が失われやすい季節です。津液が不足すると、様々な不調が現れやすくなります。
「津液」が足りないサイン:「陰虚(いんきょ)」とは?
東洋医学では、体内の津液が少なくなった状態を「陰虚(いんきょ)」と呼びます。体が乾燥し、熱を帯びやすくなるのが特徴です。
「もしかして陰虚かも?」チェックリスト
- 肌がカサカサに乾燥する、目がゴロゴロする
- 口や喉が渇きやすい、喉がガサガサして咳が出やすい
- 体が熱っぽく、ほてりやすい(特に夜間)
- 夜、なかなか寝付けない、眠りが浅い
- 便が硬く、便秘がちになる
- 尿の量が少ない、色が濃い
- やたらと冷たいものを欲しがる
- 顔が赤くなりやすい、目が充血しやすい
これらの症状に心当たりがある方は、津液が不足している「陰虚」の可能性があり、特に夏は注意が必要です。
「潤い」をチャージ!夏の快適生活術
津液は、口から水分を摂るだけでなく、生活習慣によっても大きく左右されます。
1. 食べ物で潤いをチャージ!
体内の水分を維持し、余分な熱を取り除くのに適した食べ物を積極的に摂りましょう。
- 夏の野菜: きゅうり、トマト、ズッキーニ、ナス、オクラなど、水分を多く含む夏野菜は体を潤し、余分な熱を冷まします。
- ネバネバ食材: 山芋、オクラ、モロヘイヤ、なめこ、昆布など、ネバネバした食べ物は体の中の熱を取り、潤いを補給してくれます。
- 白い食材: チーズ、ヨーグルト、豆乳などもおすすめです。
- スイカ: 豊富な水分とカリウムを含み、夏バテ防止にも効果的です。
注意点:
- 塩: 体の水分を増やす働きがありますが、摂りすぎは血圧上昇に繋がるので注意が必要です。
- 砂糖: 胃の中に悪い水分(湿邪)をためてしまう働きがあるので、控えめにしましょう。
2. 質の良い睡眠で「津液」を養う
東洋医学では、夜は体の中の水分を維持し、補給する時間と考えられています。寝不足が続くと、体内の津液が失われやすくなり、肌のカサつき、顔の赤み、目の充血といった「熱症状」が起こりやすくなります。
うるおいのある肌や髪、目を維持するためにも、夜はしっかりと質の良い睡眠を確保しましょう。
西宮市甲子園の鍼灸院で「潤いチャージ」鍼灸治療
甲子園鍼灸治療センターでは、体内の津液を補い、余分な熱を取り除くことで、夏の不調を改善し、快適に過ごせる体作りをサポートします。
鍼灸治療では、以下のようなツボを効果的に使います。
- 右三陰交穴: 女性の健康に広く使われるツボで、体の潤いを補い、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。
- 右照海穴: 体の余分な熱を取り除き、喉の乾燥や不眠の改善に役立ちます。
- 右行間穴: 体にこもった熱を冷ますツボで、イライラや目の充血など「熱」の症状に有効です。
- 解渓穴: 胃の余分な熱を取り、消化器系の不調や頭痛、不眠の改善にも使われます。
これらのツボを刺激することで、夜はぐっすり眠れるようになり、体の嫌なほてりも取り除くことができます。
西宮市・甲子園で夏を快適に過ごしたい方へ
これから本格的な夏に向かい、体は多くの津液を消耗します。体内の「潤い」を保ち、余分な熱を取り除く生活と鍼灸治療で、今年の夏を涼しく、元気に乗り切りましょう。
甲子園鍼灸治療センターは、阪神甲子園駅から徒歩約7分とアクセスしやすい立地で、西宮市や甲子園、鳴尾町、甲子園口など、周辺地域からも多くの方にご来院いただいております。
あなたの体質や夏の不調に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療で、快適な夏を過ごせるよう、私たちがお手伝いさせていただきます。
皆様の健康と幸せを願っています。
