「突然、天井がぐるぐる回る…」「ふわふわして体が揺れているみたい…」
西宮市や甲子園にお住まいの皆さん、こうしためまいの症状に、不安な日々を過ごしていませんか? めまいは痛みがないものの、体のコントロールが効かなくなるため、日常生活に大きな支障をきたし、精神的な負担も大きいものです。
甲子園鍼灸治療センターでは、めまいの原因は様々ですが、特に多いのが耳の異常であることに着目しています。音を聞く働きだけでなく、体のバランスを保つ重要な役割を持つ「耳」と「めまい」の深い関係、そして鍼灸治療によるアプローチについて詳しく解説します。
「耳」は音だけじゃない!体のバランスを司る司令塔
私たちの耳は、単に音を聞くための器官ではありません。実は、体の傾きや動きを感知し、平衡感覚を保つための非常に重要なセンサーの役割も担っています。耳の奥には、体のバランス感覚を司る「三半規管(さんはんきかん)」や「前庭(ぜんてい)」といった器官があり、ここに異常が生じると、めまいが発症します。
耳が原因のめまいでは、特に周囲がぐるぐる回るような「回転性めまい」が起こることが多いのが特徴です。その他にも、耳鳴りや難聴といった聴覚の症状、さらには吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
耳が原因のめまい、主な3つのタイプと鍼灸アプローチ
1. 耳の「むくみ」が原因:内リンパ水腫・メニエール病
耳の奥にあるリンパ液が増えすぎ、耳がむくむことでめまいが発症することがあります。これを西洋医学では「内リンパ水腫(ないりんぱすいしゅ)」と呼びます。耳が詰まった感じがしたり、難聴や耳鳴りを伴ったりすることもあります。この内リンパ水腫が原因で起こる代表的な病気が「メニエール病」です。
鍼灸治療のアプローチ:
このタイプのめまいを改善するには、体内の水分代謝をコントロールすることが重要です。鍼灸治療では、排尿を促進したり、全身の水分代謝を高めたりするツボを刺激し、耳のむくみを解消していきます。場合によっては、水分摂取を控えるようアドバイスすることもあります。
2. 「耳石(じせき)」の移動が原因:良性発作性頭位めまい症
耳の奥の「前庭」には、体の傾きを感知する「耳石(じせき)」という小さな石のようなものがあります。この耳石がはがれてしまい、「三半規管」の中に入り込むと、頭の位置を変えるたびに三半規管が異常な信号を脳に送り、めまいが起こります。これを西洋医学では「良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)」と呼びます。
ご自身での対処法:
まずは横になり安静にし、ゆっくりと首を左右に動かすなどして、三半規管に入り込んだ耳石を動かすようにします。耳石は比較的もろいので、動いているうちに砕けてなくなり、めまいが改善するとされています。
鍼灸治療のアプローチ:
めまいの再発が続くようであれば、鍼灸では、骨をしっかりと丈夫にすることで、耳石がはがれにくい体質を目指します。東洋医学では「耳」「骨」「腎(じん)」の3つには関連があると考えられており、内臓の「腎」(※西洋医学の腎臓とは少し異なる概念)を治療することが、耳や骨の健康に繋がると考えられています。
3. 耳の神経の炎症が原因:前庭神経炎
平衡感覚の情報を脳に伝える「前庭神経(ぜんていしんけい)」に炎症が起こることで、情報がうまく伝わらずにめまいが生じることがあります。これを西洋医学では「前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)」と呼びます。
神経の炎症は、風邪などのウイルス感染がきっかけで発症することが多いとされていますが、血液循環障害が原因となることもあります。
鍼灸治療のアプローチ:
ウイルス感染がまだ続いているようであれば、まずは免疫力を高め、ウイルスを体から排除する治療を行います。その後、耳の神経の炎症を鎮めるような治療を行い、めまいを改善していきます。血流を改善し、神経への栄養供給を促進することも重要です。
西宮市・甲子園で「めまい」にお悩みなら当院へ
「突然のめまいで外出が怖い」「メニエール病の症状を和らげたい」「良性発作性頭位めまい症を繰り返してしまう」
もしあなたが西宮市や甲子園、鳴尾町、甲子園口など、周辺地域で不安なめまいにお悩みでしたら、ぜひ一度甲子園鍼灸治療センターにご相談ください。
阪神甲子園駅から徒歩約7分とアクセスしやすい立地です。患者様お一人おひとりのめまいの原因や体質を丁寧に診断し、根本原因に働きかけるオーダーメイドの鍼灸治療をご提案いたします。つらいめまいから解放され、安心して日常生活を送れるよう、私たちがお手伝いさせていただきます。
皆様の健康と幸せを願っています。
