院長よりごあいさつ

西宮市甲子園で鍼灸院を開いて、20年以上になります。

これまで当院にお越しくださった多くの患者様に感謝申し上げます。

多くの患者様のさまざまな身体の状態と向き合ってきました。その一つひとつが現在の私の臨床につながっています。

私が鍼灸の臨床で大切にしていることは、症状だけを見るのではなく、その方の身体全体を診ることです。

同じ肩こりや腰痛の症状でも、身体の状態はお一人おひとり違います。痛みやつらさがある場所だけを見るのではなく、脈や舌なども診ながら身体の状態を確認し、生活の様子なども伺ったうえで、その方に合った治療を考えるようにしています。

また、患者様ご自身が気づいていない身体の変化を見つけ、それを共有することで、これまでとは違った視点で身体を見つめていただくことができます。

治療を受けるだけでなく、ご自身の身体について一緒に考えていただくことも、鍼灸師の役割の一つだと考えています。

身体の状態は、季節や気候、食事、睡眠、仕事や日々の生活など、さまざまなものの影響を受けます。

そのため、治療だけでなく、日々の生活の中でできる養生についても、その方の状態に合わせてお伝えしています。特別なことを無理に行うのではなく、その方の生活の中で無理なく続けられることを一緒に考えていくことを大切にしています。

鍼灸は、身体に鍼や灸をするだけのものではありません。

身体に現れているさまざまな変化を観察し、それらをどのように捉え、どのように治療につなげていくのか。私は、そこに鍼灸の面白さと奥深さがあると感じています。

20年以上臨床を続けてきた今でも、時代とともに変化する生活環境の影響を受けた患者様の身体を診るたびに、新しい発見があります。

そうしたことを繰り返しながら、鍼灸についての理解を深めていきたいと思っています。

これからも、目の前の患者様の身体を丁寧に診ることを大切にしながら、お一人おひとりの身体と向き合っていきたいと思います。

身体のことで気になることや、長く続いている不調などがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

また、臨床を続けるほど、東洋医学について「なぜこのように身体を捉えるのだろう」「古くから伝えられてきた理論は、どのような考え方から成り立っているのだろう」と考えることも増えてきました。

臨床の中で生まれた疑問をきっかけとして、現在は東洋医学について、学術的な研究にも取り組んでいます。


研究活動について

鍼灸の臨床の傍ら取り組んでいる研究活動について、研究ポートフォリオにまとめています。ご興味のある方は、よろしければご覧ください。

研究ポートフォリオ →