傷寒論の鍼灸運用4 少陽病1
伝統鍼灸のプロ用講義です。
今回は、少陽病の①です。
傷寒論少陽病は全2回です。
「傷寒論の鍼灸運用について」を公開用にスライドにしています。
傷寒論の主な証を鍼灸治療する際の考え方や脈状、症状、配穴を説明しています。
少陽病の胸脇症状について
このスライドでは、傷寒論少陽病の胸脇の締め付け症状について紹介しています。
太陽病の背部の症状から、脇や胸の引きつりに症状が至り、病の感覚は体の前面へと移動していきます。
この段階でも肩や背中のコリが発生しますので、鍼灸院でも活用できる内容になっていると思います。
脇の引きつりでは肩甲骨の動きが悪くなるので、そういった患者様には少陽病の配穴を使えるかもしれません。
病脈が「弦脈」ですので、これの処理が出来た時点で、からだが全体的に緩みますので、その考え方を持つだけでも有用かと思います。
しかし、胸が苦しいという患者様は、心疾患についても疑わなければなりません。
問診を丁寧に行なっていただき、くれぐれもご注意ください。