『薬膳』:豊かな食文化が生んだ、体質に合わせた食養生
東洋医学には、鍼灸や漢方の他に、食養生という考え方があります。その代表的なものが「薬膳」です。
薬膳とは?
薬膳とは、食材が持つ様々な効能を薬と考え、日々の食事に取り入れることで、体のバランスを整え、健康を維持・増進するという考え方です。
「医食同源」という言葉があるように、私たちの体は、日々の食事によって作られています。だからこそ、何を食べるか、どのように食べるかが、健康に大きく影響するのです。
豊かな食文化と薬膳の歴史
薬膳は、中国の貴族の間で発達した食養生法です。かつては、一部の限られた人しか実践できないものでしたが、現代では、日本でも広く知られるようになりました。
日本は目覚ましい発展を遂げて、食文化は飛躍的に豊かになりました。世界中の食材が手に入るようになり、様々な調理法が取り入れられ、私たちは食を楽しむ自由を手に入れました。
そして、豊かな食文化の中で、人々は「美味しいものを食べる」という欲求を満たすだけでなく、「体に良いものを食べる」という新たな欲求を持つようになりました。
近年、健康志向の高まりとともに、「これは体に良い」という言葉をよく耳にするようになりました。美味しいものを求めるだけでなく、体にとって本当に良いものを求める人が増えてきた証拠でしょう。
薬膳の考え方
薬膳では、食材を「寒・熱・温・涼・平」の五性に分け、さらに「酸・苦・甘・辛・鹹」の五味を組み合わせて、体質や体調に合わせた食事を考えます。
例えば、冷え性の人には体を温める食材を、暑がりの人には体を冷ます食材を、というように、個々の体質に合わせて食材を選ぶことが大切です。
鍼灸院での薬膳の活用
当院では、鍼灸治療と並行して、患者様の体質や症状に合わせた食養生のアドバイスも行なっています。
鍼灸と食養生で体のバランスを整えることで、より高い治療効果が期待できます。
これからの薬膳
今後は、さらに個人の体質に合わせた「オーダーメイド薬膳」が普及していくかもしれません。家族みんなで同じものを食べるのではなく、一人ひとりが自分の体質に合った食事を選ぶ時代が来るかもしれません。
そこまで行かなくとも、自分の体質を知り、それに合った食材を選ぶことは、健康維持のために非常に重要です。
豊かな食文化の中で、私たちは様々な食材を自由に選ぶことができます。だからこそ、自分の体質に合った食材を選び、健康的な食生活を送ることが大切です。
当院では、患者様一人ひとりの体質に合わせた食養生のアドバイスも行なっています。お気軽にご相談ください。
