伝統医療には、脈を診て、身体の状態を判断する方法があります。
これを脈診といいます。
脈の診方にはいろいろとあるのですが、一般の人からすると、脈で何が分かるの?と思われる方も多いことでしょう。
実際に、そのようにおっしゃる方も多いです。
その時に説明するのが、「早い脈」の話です。
脈拍は、大体1分間に60回。
つまり、1秒に一回ぐらいですね。
急な運動後でなければ、これぐらいが理想です。
でも、もし、脈が早かったら、リラックスしていない証拠。
心臓がバクバクしているのですから。
リラクゼーションで働いている人に言ったことがあります。
「施術前と施術後の脈の速さを見比べたらいかがですか?
リラックスしたくて、お客さんは来てくれているはず。
だから、脈は早い可能性があります。
施術が終わった時に、脈が遅くなっていたら、リラックスしてくれた可能性が高いわけですよ。
逆に、脈が早くなっていたら、なにかフォローが必要でしょうね」
と、こんな話をしたことがあります。
ねっ、早いと遅いだけでも、イメージが広がるでしょ。
伝統医療では、もっと細かい要素で脈診をして、もっと大きなイメージを作り上げるんです。
水が多いのか少ないのか。
血の量はどうか。
元気があるのか、ないのか。
血は体内のどこに行きたがっているのか。
そんなことを脈から読み取っているんです。