アトピー性皮膚炎

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アトピー性皮膚炎の炎症は、機能低下によるオーバーヒート

-炎症をいかに抑え、炎症の起こらない体にするかが大切-

「顔のアトピー」は、人の目につくだけにとても気になってしまうものです。

子どもの頃からアトピーに悩まされ続けている方が多いですが、それだけではなく、大人になってからアトピーになるという患者さまも増えてきています。

子どもの頃に治ったアトピーが、大人になって再発ということが多いようです。

内臓の機能低下が皮膚に炎症を起こす

アトピー性皮膚炎は、皮膚の炎症症状ではありますが、その原因は体内の機能低下が原因であることが多いです。

その炎症も、最近は冷えが原因で胃腸がうまく働かず、アトピーが悪化しているケースが増えています。

火がついてやけどしているというよりも、冷えて凍傷になっているようなものでしょうか。

「アトピー」は背中の冷えが原因のものが多くみられます。

このような方は背中を温めると顔の赤みがひいていきます。

背中を冷やしている患者さまには、時折、入浴方法に問題があります。

それは、風呂につからず、シャワーのみので入浴を終わらせてしまっているというものです。

皮膚に炎症があるため、温めたくないのはわかるのですが、これでは体内が温まらず、いつまでも皮膚の炎症が引きません。

顔のアトピーで困っておられる方は、胃の調子が悪くないか確認してみて下さい。

胃の働きが悪く、胃痛や胃のもたれは持っていませんか?

まずは消化器の働きに負担をかけない努力をしてみましょう。

また、食前食後の胃痛などを改善してみて下さい。

皮膚と一緒に胃腸も整えていかなければ、アトピーは再発を繰り返し、治療がいたちごっこにおちいってしまいます。

アトピーでお悩みの方で、背中をあたたかく維持してみて、赤みやかゆみがひどくならないようであれば、ぜひ、続けてみて下さい。

内臓の熱が皮膚に及ぶ

熱症状がそのまま皮膚をいためている場合もあります。

熱症状は、皮膚そのものの炎症を抑えながら、体内の炎症も一緒に処理しなければなりません。

この場合に考えられるのは、胃や肝に問題があると考えられます。

胃と肝が熱を持たないような生活をしましょう。

原因として考えられるのは、やはり、食べ物です。

油ものや化学物質(合成保存料など)の摂取をひかえましょう。

患者さまによっては、何を食べるとアトピーが悪化するかをご存知の方もいらっしゃいます。

アトピーの治療には、診察が大事

治療では、熱が原因であるのか、冷えが原因であるのかを判断することが大切です。

それに応じて、鍼灸治療を行ないます。

背中の冷えが原因のアトピーは、冷えている部分を温めることで、皮膚の熱を抑えます。

この際、胃腸が温まり、働きが良くなるツボを使用します。

そして、熱が原因のアトピーでは、熱の原因となっている事が多い胃・肝の熱を落とす鍼灸を行ないます。

このように、患者さまによって原因が異なります。

刺激物はどのアトピーにも良くないようですので、食べるのはひかえていただのが良いでしょう。