めまいで日常は変わってしまう
めまいは、体がバランスをとるための平衡感覚に異常が発生し起こります。
めまいというと、なんだか一時的な症状のように聞こえます。
めまいを経験したことのない人は、
「疲れているんじゃない?」
と簡単に声をかけてしまいます。
ですが、実はめまいの症状を抱えている患者さんは、いつもめまいの恐怖とたたかっていることも多いのです。
一時的なめまいとはいえ、何度もめまいが起これば、それは継続していることと同じなのです。
ある日、突然やってくるめまい
めまいという症状は、ある日突然にやってきます。
急に平衡感覚を失い、動けなくなってしまいうのです。
この経験をしてしまうと、また、めまいが起こるのではないかという恐怖で、人に会えなくなったり、自転車に乗れなくなったりしてしまいます。
普通の生活ができなくなってしまうのです。
いつめまいが来るかわからず、大きな動きができなくなってしまいます。
こういっためまいの症状で、仕事に支障を来たす人は少なくありません。
人と接する仕事は、もちろん嫌になってしまいます。
また、ものを抱えて運ぶなども、怖くてもてなくなってしまうこともあります。
ひどい症状のときは、一日動けなくなることもあるんです。
このようなことが頻繁に起こるようでは、日常生活はとても辛いものになってしまいます。
めまいの対処法はいろいろとあります。
突然にやってくるめまいも、よくよく観察すると、症状が現れる時間帯がしぼれたりします。
それがわかれば、その時間帯を特に注意すれば良いという事になります。
そして、めまいが起こる前にいつも同じ何かを行なっている、という発見も時折見つかることがあります。
時間帯や原因をある程度見出すことができれば、めまいに対する恐怖感はかなり軽減できます。
めまいが起こったら
めまいが起こったら、とにかく安静です。
原因によりますので、専門医の意見を重視してください。
ですが、原因不明の場合は、無理はしないことです。
とにかく横になり、安静にします。
そして、
”仰向けに寝た状態で、首を左右にゆっくりと動かしてみる”
ということから行なってみましょう。
ゆっくり動かすというのは、左右でそれぞれ数秒止める、というぐらいゆっくりに動かしましょう。
こうすることで、通常よりも早く回復することがあります。
首が緩みますし、結構も良くなります。
平衡感覚をつかさどる三半規管内が動き、問題が解決することもあります。
でも、無理はしないでください。
動かすことで、めまいが増すようなら、すぐに動かすのはやめましょう。
東洋医学では、頭部の水が悪い
東洋医学でも、めまいには様々な原因が考えられます。
でも、最近多いのは、頭部の水分代謝に問題が診られることが多いように思います。
ですから、水を飲みすぎると、めまいの症状が悪化する患者さんがいらっしゃいます。
水をたくさん飲むことで、水分代謝力が上がって、それを原因とするめまいが改善するということもあるようです。
ですが、逆に水というストレスがまして、めまいが悪化することもあります。
このあたりが、対処の難しいところですね。
鍼灸治療では、やはり、三半規管に働きかけるため、耳周りの血流を改善するツボを使います。
また、代謝力を上げる治療も同時に行ないます。
三里穴や陰陵泉穴など、胃腸が水分をうまくコントロールして、余分な水分などが体に残らないようにします。
もし、ご自分で、水分代謝力に原因があると感じられたら、冷たい水をひかえるなどを行なってください。
それで、めまいが改善するならば、やはり、水が原因なのかもしれませんね。