吐き気を抑える内関穴というツボ。

西宮の鍼灸院、甲子園鍼灸治療センターです。

 

吐き気を抑える方法は、東洋医学ではいろいろとあります。

 

足の指をもむ。

小児鍼という刺さない針で肋骨下部をツンツンとつつく。

右手首の辺りにある内関穴を押さえる。

などなどと色々です。

 

もちろん、吐き気には原因がありますので、それを踏まえて処理をする必要があります。

 

アルコールの飲みすぎや過食なら、足先にあるツボに針をすると胸がすっきりとします。

かなり強い刺激になるのですが、飲みすぎ食べ過ぎによる吐き気の苦しみよりはましだと思います。

 

また、逆流性食道炎などでは、とにかく食べ物を下に送る必要があります。

ですから、横隔膜に押さえられて狭くなっている部分である食道狭窄部を少しでも広げてあげるため、横隔膜を緩めるような治療を行ないます。

もちろん、胃に食べ物を受け入れる準備をさせることも大切です。

 

横隔膜は、焼肉ではハラミにあたります。

といっても、このことは、治療には全く関係ありませんが・・・。

ですが、ハラミはホルモンに含まれています。

さて、人間の横隔膜は、内臓でしょうか?筋肉でしょうか?

 

横紋筋という意識でコントロールできる種類の筋組織なので、筋肉に当たると思いたいのですが、自然と動く不随意の要素も持っているので内臓ともいえると思います。

なんだか、ややこしいですね。

 

でも、不随意の要素を持つ以上、自由は利かない筋肉ということです。

ですから、この横隔膜と食道の関係性で吐き気が発生してしまうと、自分の意識で症状を改善することはとても難しいということです。

 

食道と横隔膜、その下につながる胃という、この3つを鍼灸で治療することが逆流性食道炎には有効です。

逆流性食道炎といっても、食道に関わる部分を幅広く診て、治療することが東洋医学では求められます。

 

カゼなどの感染症にかかると消化機能も低下してしまいますから、こういった症状も悪化するといったことも踏まえておく必要があります。