太衝のツボも生理痛に有効

月経前症候群(PMS)とは、

月経前症候群(PMS)とは、月経周期に伴い発生する一連の身体的および精神的症状のことを指します。
これらの症状は、月経の開始とともに消失することが一般的です。
PMSは、Premenstrual Syndromeの略で、日本語では「月経前症候群」と訳されます。
PMSの症状は、イライラや気分の落ち込み、不安感、怒りっぽさなどの精神症状と、下腹部や乳房の張り・痛み、頭痛、手足のむくみなどの身体症状が代表的ですが、個人差が大きいと言われています。

PMSの原因はホルモンなど

PMSの原因は明確には特定されていませんが、ホルモンへの反応の違い、気持ちを落ち着かせる神経伝達物質の影響、交感神経・副交感神経の乱れなどが関与していると考えられています。
また、ストレスや生活習慣の影響もPMSの症状を引き起こす要因として挙げられます。

東洋医学でPMS対策

東洋医学では、体内の気の流れを整えることで健康を維持するという考え方があります。
この観点から、特定のツボを刺激することで、PMSの症状を軽減することができるとされています。
太衝(たいしょう)は、そのようなツボの一つで、足の甲に位置し、肝臓、筋肉、眼などの臓器に働きかける効果があるとされています。
太衝は、ストレス解消、不眠改善、PMS改善などに効果があると言われており、特に肝の調子を整えるのに非常に効果的なツボとされています。

太衝のツボでセルフケア

太衝のツボは、足の甲で、親指と人差し指の骨の間が交差するところの前にあり、窪んだところです。
このツボを刺激することで、肝臓の働きを活性化させ、ストレスや不安を軽減する効果が期待できます。
また、PMSにおけるイライラやのぼせ、胸やお腹のハリ、気分の落ち込みなどの症状の軽減にも役立つとされています。

太衝のツボ押しは、自宅で簡単に行うことができるセルフケアの一つです。
ツボ押しは、不調に対して症状に関係するツボを押すことで、症状が緩和されるとされています。
太衝を押す際には、指を少し立てて骨の隙間に沿うようにして押します。
不調な場所ほど、硬く感じる時や痛い時があるため、押し方は加減をしながら行うことが大切です。

太衝のツボを押して痛い場合は、肝臓、筋肉、眼などの臓器の酷使や、精神的ストレスが原因として考えられます。
特にストレスが溜まっている場合は、太衝を押してみて痛みが出ることがあります。
このような場合は、ゆっくりとした呼吸をしながら太衝を刺激することで、ストレスを解消し、症状を軽減することができるとされています。

専門家にもご相談を

PMSの症状に悩まされている方は、太衝のツボを活用することで、症状の軽減を図ることができるかもしれません。
ただし、ツボ押しやセルフケアはあくまで補助的な方法であり、症状が重い場合や改善が見られない場合は、医療機関での適切な診断と治療を受けることが重要です。
また、妊娠中の方や特定の疾患をお持ちの方は、ツボ押しを行う前に専門家に相談することをお勧めします。