東洋医学では、気持ちと体は密接に関係していると考えられています。
また、季節と感情も関係があるとされ、季節の変化に伴って、人の気持ちは変わっていくものだとされます。
秋に悲しいのは、当たり前。
秋は、悲しみの季節。
なんとなく、胸締め付けられる季節です。
それが季節のめぐりであり、人のからだの変化であると、東洋医学では考えられています。
肺と悲しみが関係しています。
悲しみの気持ちは、呼吸を乱します。
また、呼吸が乱れると、悲しみが増します。
東洋医学では、このように考えられています。
そして、秋になると、空気が乾燥し、それにより呼吸器にはストレスがかかります。
呼吸器が弱い人は、人よりも悲しむ気持ちが強く出てしまうわけです。
喘息の方や風邪を引きやすい方は、秋になるとなんとなく落ち込んでしまいます。
でも、それは仕方の無いことなのです。
秋の悲しみの感情に飲み込まれないようにしましょう。
悲しみの感情を打ち消す。
東洋医学では、体のバランスが大切だと考えています。
それは、感情でも同じなんです。
人の中には、いろいろな感情が存在しており、それがバランスを保つことで、人は平常心を維持しています。
秋に大きくなる悲しみという感情も、他の感情とバランスを取ることで、抑えることが出来ます。
おすすめの感情は、「笑い」です。
笑うことで、悲しみの感情を抑える機能があります。
これは、なんとなく分かりますね。
そして、「怒る」ことも良いです。 怒りの感情も悲しみを抑えこんでくれます。
秋の悲しみに耐えられなくなったら、「笑う」か「怒る」かをしましょう。
悲しみが和らぎますよ。
鍼灸で感情を治療。
鍼灸で秋の悲しみを治療するなら、やはり、肺を強くする治療を行ないます。
背中の肺のツボである「肺ゆ穴」を使ったり、手首の「太淵穴」なども効果があります。
また、深く呼吸ができると、肺に良いので、胸郭を開きやすくする「内関穴」も良いですね。
食事の不摂生で胸焼けや胸詰まりを持っている人は、背中の「心ゆ穴」や足の「三里穴」を使います。
とにかく、肺を助ける治療をさまざまな角度から行なうことで、息苦しさを取り除き、感傷的な気持ちを治療します。
感情も含めた総合的な治療に、鍼灸は効果を発揮しますね。