暑い夏を涼しい薬膳で乗り切る
暑い夏には、クーラーが欠かせませんが、それではどうしても体が冷えすぎてしまいます。
そんな時は、クーラーを控えめにして、体を涼しくする薬膳食材を食すのがおすすめです。
薬膳というのは面白くて、温かくして食べても体を涼しくしてくれるんです。
薬膳というもの
「医食同源」という言葉があります。
医も食も同じですよ、ということです。
ですから、食事も医療と同じと考えなければなりません。
中国医学では、紀元前10世紀頃、皇帝の食事を管理する食医から薬膳が始まったとされています。
薬膳では、「陰陽」という考えが中心になっています。
「太陽と月」「男と女」など、すべてのものは対立する二つのもので構成されていて、
・体を涼しくする陰性の食材
・体を温める陽性の食材
があるとされています。
食材の性質を利用した薬膳で、体を冷やしたり、温めたりできるということなんです。
やっぱり夏野菜がおすすめ
キュウリやナス、トマトなど夏野菜には体の熱を冷ます働きがあります。
こうした夏野菜は体を涼しくしてくれるだけでなく、消耗した水分や元気を補ってくれるものが多いです。
ただし、冷え性の人は食べ過ぎに注意です。
冷え性の人は、生姜やニンニク、ネギなどの温める食材を加えるとよいでしょう。
辛い香辛料で汗をかくと涼しくなる
暑い国の料理は、体を涼しくしてくれるものが多いです。
暑い国・インド料理には香辛料が多く使われていますね。
インドの家庭では、その日の気候や体調に合わせて香辛料の種類や分量を決めるそうです。
香辛料には発汗作用があります。
汗というのは、放熱手段のひとつで体温調整の役割をしています。
汗は皮膚から蒸発する際、気化熱を奪って体から熱を取り除いてくれます。
香辛料の効いた料理を食べて汗をかき、体温を下げるのは、まさにインド人の知恵ですね。
辛味のある香辛料は、胃液の分泌を促し食欲を増進させてくれるので夏バテ予防にも有効です。
最後に
体を涼しく過ごすには、
・夏が旬の野菜を食べる
・暑い国の料理を食べる
ということでした。
簡単ですね。