理由が見つからない耳鳴りが多いです。
耳鳴りがするが、西洋医学の医療機関では問題が無いと言われた。
そんな方が多いです。
耳鼻科と脳神経外科には行ったのだけれど
西洋医学の医療機関としては、まず耳鼻科に行って、それから、脳の問題かなと脳神経外科に行き、それでも問題が見つからない。
そうすると、精神的なものかもしれないと、心療内科にまわされる。
そして、心の痛み止めである安定剤で、何とかごまかして生きていく。
そんな患者様が多いですね。
鍼灸では、理由が見つかることも
現代西洋医学の検査で異常が見つからなくても、鍼灸の診察で診ると原因が見つかることは多いです。
原因はさまざまですが、ざっと紹介します。
・筋肉のコリなどからくる耳鳴り
・内臓の問題による耳鳴り
・慢性の風邪による耳鳴り
・精神的ストレスによる耳鳴り
これらのパターンがあります。
原因は、一つだけの場合もありますし、いくつもの原因が重なっていることもあります。
治りやすさは、原因次第
治りやすさは原因で変わってきます。
・筋肉のコリなどからくる耳鳴りは、比較的効果が出るのが早いです。治療をはじめて、その場で耳鳴りの音が小さくなることがあります。
・内臓の問題による耳鳴りは、なかなか手ごわいです。内臓の状況によりますが、生活改善などを並行していっていければ、早い改善が見込めます。
・慢性の風邪による耳鳴りは、風邪のウイルスが除去できれば、その場で耳鳴りの音は小さくなります。ですが、冷え性でまたすぐに風邪を引きなおすことが多く、そうするとすぐに悪化します。冷え体質の治療で時間を要します。
・精神的ストレスによる耳鳴りは、ストレスの原因が取り除ければ効果が出ますが、これがなかなかに難しく、結果、治療によりストレスに対抗できる体力精神力をつけていくことになります。
体質が本当の理由の場合も
どの原因も、基本的には体力の低下や疲れが隠れています。
耳鳴りの理由を治すとともに、その理由を引き起こす本質的な体質を治すことが大切です。
他の人であれば耳鳴りにならない原因も、その方の体にとってはとても強い影響を及ぼしているわけです。
ご自分の体質がどのようなもので、どのような原因に弱いのかを知っていただき、原因を取り除き、原因に負けないように体質を改善し、耳鳴りの再発を防ぐことが大切です。