西宮 鍼灸院 甲子園鍼灸治療センター
首肩のコリ、三種類
首肩がこるという患者さん。
「右と左のどちらがこりますか?」
という質問に、
「両方。全部」
というお答え。
そして結局、治療を続けていくと、理由が明確になってきました。
この患者さん、
右肩は、五十肩が完全に治っていない状態でした。
左肩は、胃腸が弱いにもかかわらず食べ過ぎで、左肩甲骨の内側の心ゆというツボが固くなってます。
そして首の部分は、首筋が冷えてカゼをひくと強ばってしまうようです。
首肩全部が、同じ原因でこっているのではなく、なんと別々の理由があったのです。
でも、珍しいことではなく、このパターンて本当に多いんですよ。
こりの原因は疲れだと思っている方は多いのですが、疲れにもいろんな種類があります。
どこがどのように疲れ、それがどのように症状に反映しているのかを考えなければ、根本的な治療にはなりません。
この患者さんには、養生法をお伝えしました。
右肩は運動法で、五十肩緩和のお手伝いをしてもらいます。
左肩は、胸焼けをするような消化管に負担をかける食べ物を控えてもらいます。
首にはマフラーなどを巻いてもらい、冷たい風に当たらないようにしてもらいます。
単なる首肩のコリといっても、このような様々な処置が必要になるのです。