鍼灸と漢方は、同じ伝統医療です。
でも、どのようにちがうのでしょうか?
実は、ほとんど同じものなんです。
理論は同じで、しかも、診察法も同じです。
「脈診」や「舌診」、「腹診」など、診察は同じ方法で行なわれます。
違うのは、治療方法だけということです。
それ以外に違いがあるとすれば、もととなる本が違うといえるかもしれませんね。
さて、鍼灸では漢方薬をツボに当てはめて使うことができます。
つまり、葛根湯ならこのツボを使えば同じ効果とか、四逆湯ならこのツボを使うなどといった転用が可能です。
逆もまた真なりで、このツボを使うなら、この漢方薬を飲むといったことも可能です。
つまり、鍼灸と漢方の併用が出来るということです。
だから、漢方薬を飲んでいる人が鍼灸を受ける時は、どのような漢方薬を飲んでいるのかを伝えるのが良いでしょうね。
その方が、情報が増えて、適切な治療を行ないやすいですからね。
このように、鍼灸と漢方は切り離して考えられません。
鍼灸では、ツボに効能があり、その組合せで体に働きかけます。
漢方薬は、生薬に効能があり、その組合せで体に働きかけます。
いかがですか?
このように書くと、本当に同じですよね。
診察法や理論は同じで、取るべき治療法が違うだけ。
そういうことなんです。
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