鍼灸による慢性的な軟便の治療

長期の軟便は腸を弱めていきます / 西宮市甲子園の鍼灸院

慢性軟便とは、便の水分量が多く、形がなく、べとついたり泡立ったりする状態が3か月以上続くことをいいます。

慢性軟便の原因はさまざまです。

生活環境や食生活、精神的ストレスなどが影響すると考えられています。

慢性軟便に悩む方は、薬やサプリメントなどで対処することもあります。

ですが、体質的なものは改善が難しく、薬の副作用や依存性の心配もあります。

そこで、鍼灸を用いて自律神経を調整することで、慢性軟便を改善することについて紹介します。

鍼灸は自律神経をととのえます / 西宮市甲子園の鍼灸院

鍼灸とは、体の特定の部位に鍼や灸を施すことで、気血の流れを整える伝統的な東洋医学の一つです。

鍼灸は、自律神経にも影響を与えます。

自律神経とは、心臓や消化器などの内臓の働きを調節する神経系で、交感神経と副交感神経の二つに分かれます。

交感神経は緊張や興奮などのストレス状態に対応し、副交感神経はリラックスや回復などの安静状態に対応します。

自律神経のバランスが崩れると、内臓の働きも乱れます。

特に、消化器系に関しては、交感神経が優位になると胃腸の運動が低下し、副交感神経が優位になると胃腸の分泌が増加します。

このように、自律神経の乱れは消化器系の機能障害や炎症を引き起こし、慢性軟便の原因になります。

鍼灸で自律神経から胃腸へ

鍼灸は、自律神経のバランスを整えることで、消化器系の働きを正常化し、慢性軟便を治す効果があります。

使うツボは、以下のようなものがあります。

足三里(あしさんり)

胃腸の運動を促進し、便通を改善します。

肝兪(かんゆ)

肝臓の働きを高め、吸収代謝力を高め、また、精神的な安定がのぞめます。

脾兪(ひゆ)

消化力を高め、水分代謝を改善して便をととのえます。

胃兪(いゆ)

胃の働きを改善し、食欲や消化を改善します。

これらが主なツボです。

その他にも、症状や体質に合わせていくつかのツボを組み合わせます。

胃腸を冷やさない食生活も大切

以上のように、鍼灸は自律神経を介して慢性軟便を治すことができます。

鍼灸は、薬やサプリメントと違って副作用や依存性がありませんし、体に優しい療法です。

もちろん、鍼灸だけでなく、食生活や運動などの生活習慣の改善も大切です。

軟便は、消化力の低下、熱量不足、水分過多なども原因です。

消化に負担のかかる食事、冷える生活、冷たい水分の摂りすぎなどを控えることも重要なことです。

慢性軟便に悩む方は、ぜひご相談ください。

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本記事は、鍼灸に関する一般的な情報であり、特定の症状や体質の方に適しているとは限りません。ご自身につきましては、専門家や医師にご相談ください。

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適応症
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