首のヘルニアで痺れが気になる

首のヘルニアで痺れ

手の痺れというのは、とても嫌なものです。
手というのは、何をするときにも使うところ。
そこにずっと違和感があると、何をするのも億劫になってきます。
痺れの理由は、いろいろとあります。
でも、多いのは、やはり首の異常。
頚椎の異常ですね。
首の部分で、神経に当たってしまい、それが指先にまで痺れとなって現れます。
当たっているのは、飛び出した椎間板であることが多いですね。
病名でいうと、頚椎椎間板ヘルニアとなります。

神経に当たって刺激、頚椎椎間板ヘルニア

骨というのは、単なる石ころのようなもの。
それを筋肉というゴムでつないでいるわけです。
そして、背骨は、石を積み上げたようなもので、石と石の間にクッションとして椎間板が挟まれています。
このクッションが飛び出してしまうのが、椎間板ヘルニア。
正確には、椎間板内の髄核といわれるものが飛び出しているとされます。
ヘルニアというのは、飛び出したという意味です。
ですから、腸ヘルニアなら腸が飛び出したという病。
椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出したという病です。
この飛び出した椎間板が神経に当たり、痺れを引き起こします。
治療は、この椎間板を元の場所に戻すか、取り除かなければなりません。
免疫細胞が、邪魔なものと判断して除去してくれることもあるようですが、整形外科なら手術で取り除きます。
今はレーザーの熱で小さくするという手術もあるようです。

飛び出した椎間板でも、大事にしたい

飛び出したとはいえ、椎間板は自分の体。
そうやすやすと取り除くわけにも行きません。
自分の体なのだから、大切にしたいものです。
であれば、ベストの処理は、椎間板をもう一度もとの骨と骨の間に戻すことです。
できれば、適材適所、元の鞘に収まってほしいものです。
でも、それは難しいことです。
それは飛び出し具合によるからです。
ですが、完全でなくても少しでも引っ込んでくれれば良いでしょう。
椎間板ヘルニアの症状が出ない程度に引っ込んでもらう。
これをまずは目標とすべきです。

骨と骨の間に受け入れる隙間を

さて、どうやって椎間板を引っ込めるのか?
椎間板ヘルニアの発病原因はいろいろあります。
ですが、多くの方は、骨と骨の間が狭くなってくるのが原因のようです。
つまり、椎間板は押し出されるわけです。
であれば、骨と骨の間を広げるのが良いのです。
でも、骨と骨の間が狭くなるのは、筋肉が骨を引き寄せているからです。
筋肉を緩めなければ、牽引しても、また詰まります。
牽引は、ヘルニアには効果的だと思います。
ですが、筋肉を緩めておかなければ、また、骨の間は狭くなっていきます。
それは、ゴムを引っ張っても、また、元に戻るようなもの。
牽引と同時に、筋肉へのアプローチが大切です。
筋肉を緩め、骨を引っ張り、椎間板が戻るスペースを作って、そのままの形に固定する。
これが、理想的な治療なのではないでしょうか。
元の鞘に収める。
それは、椎間板ヘルニアのみではなく、どんな病においても理想的な方法だと思います。