西宮 甲子園鍼灸治療センター
男性の不妊
不妊は女性だけに問題があるわけではありません。
不妊の原因はさまざまですが、男女に分ければ、男性側の原因が48%あるとされています。
これは、世界保健機関(WHO)による発表です。
ですが、今でも多くの患者さまたちは、女性に問題があると思っていることが多いように思います。
男性も不妊検査を
このように不妊の原因は、約半分が男性にあるわけです。
ですが、男性によっては、精子検査を嫌がられる方がおられます。
何人かの不妊治療の患者さまたちは、ご主人の精子検査を行わず、奥様だけで不妊治療を続けておられました。
今では、こういったことは少なくなっているとは思います。
それでも、不妊治療が女性中心で行われるものといった考え方は未だ続いているように思います。
ご夫婦がお互いの体を一緒に整えながら行っていくのが理想的な不妊治療だと思ってはいるのですが。
男性不妊患者は潜在的に増えているといわれています。
精子量の減少も見られ、妊娠の確率が男性により引き下げられていることは考えられます。
世界保健機関(WHO)によると、
男性が体内に通常保有すべき精子の最低基準値は、1998年から2011年の間に約20%も下がった
とのことです。
原因は明確ではありません。
環境ホルモンなどが原因とも言われています。
不妊治療にはご夫婦の協力が必要
妊娠は一人でできるものではありません。
男女お互いの協力なくして成りません。
しかも、不妊の原因が男女半々ということとなれば、お互いに努力することは大切なことです。
精子量が低下しているということは、もしかすると、質も低下しているのかもしれません。
精子の質、つまり、見た目は正常でも精子が卵子にたどり着くための体力を有しているのかということです。
通常妊娠を望むのであれば、質の良い卵子と精子が必要であることは当然のことです。
増えている体外受精の原因が、男性の精子に無いとは言えないと思います。
不妊治療を受けておられるご夫婦は、ご主人の精子検査はしておくのが良いでしょう。
また、タイミング療法や人工授精を行なっているご夫婦は、ご主人の精子の質が上がるような生活を心がけるべきです。
鍼灸で男子不妊の治療を行なう場合、有効なツボとしては『陰谷穴』と『曲泉穴』が挙げられます。
また、不眠の場合は『然谷穴』などでのぼせを取ります。
ご主人のお尻を触ってみてください。
冷たくはありませんか?
もともと熱がりであるべき男性が冷えていることは、女性の冷えよりもたちが悪いです。
不妊治療では、男女ともに腰まわりが温かくいことが大切です。
不妊治療は、女性だけががんばるのではなく、男性も一緒になって行なっていくことが大切です。
男性のプライドが治療の妨げに…激増する不妊治療の相談
産経新聞 4月16日(水)9時13分配信