鍼灸の八法⑩ 最後にまとめです
最後に、鍼灸八法についてまとめます。
鍼灸八法は以下の8つをご紹介しました。
八法は、
- 汗法
- 吐法
- 下法
- 和法
- 温法
- 清法
- 消法
- 補法
の八つです。
鍼灸治療を行なう際は、この八つを考えていけば良いと思います。
こうやってこの八法を見ますと、「体の中の余分なものを取り除く方法」、「体の中の熱のバランスをとる方法」、「体に必要なものを加える方法」という流れが読み取れるかと思います。
つまり、この八法ですが、組み合わせて使うのが正しいと考えて良いでしょう。
体の中の余分なものを取り除くのが、瀉法(しゃほう)、必要なものを加えるのが補法(ほほう)となります。
これらの方法を組み合わせて、それによって体内の熱バランスもコントロールできるということです。
また体の中の余分なものも外と内で分けて判断しています。
そう考えますと、中医学の八綱弁証である「表裏寒熱虚実」がこの中に見えてくるかと思います。
八綱弁証を踏まえてこの八法を考えていただいても使いやすいかなと思います。
つまり、現代中医学の基本的な考え方を実際に治療で使う場合はこのような方法で使いなさいよという単純な内容だったということです。
もちろん、どの技術を使うかは診察して判断しなければなりません。
そこが難しいところではありますが、この八つのうちのどれかを使えばよいわけですから、どれを使うか決めた上で、そこに他を組み合わせて使っていけば良いということです。
そのように考えると、基本八つだけですので、考えやすいかなと思います。
いかがでしたでしょうか?
これで鍼灸の基本八法の講義を終わりたいと思います。
ありがとうございました。