夏カゼというのは?
夏カゼというは、読んだとおり夏にカゼをひくことです。
症状は、通常のカゼのように発熱や鼻水、そして、下痢や腹痛など胃腸の症状もあらわれます。
頭痛、のどの痛み、倦怠感などもみられます。
冬のカゼとは違い、発症の仕方もちょっと異なります。
夏カゼの原因は、冬のインフルエンザなどとは違い、高温多湿な環境を好むエンテロウイルスによる感染です。
「エンテロ」というのは「腸」の意味です。
エンテロウイルスは腸でも繁殖するので、下痢や腹痛など腸の症状を訴えるのが特徴です。
一方、冬に良く見られるのはアデノウイルスです。
「アデノ」とは「のど」の意味をあらわします。
アデノウイルスは、発熱とのど痛、咳が特徴です。
夏カゼは高熱を出し、咳などの呼吸器疾患はあまりありません。
そして、何と言っても、いつまでもカゼ症状がズルズルと長引くことです。
夏カゼの原因は、主に暑さと湿気で体力を奪われ、免疫力が低下することです。
免疫力の低下し、ウィルスに対する抵抗力がなくなったために発症するのです。
一日中暑さにさらされて疲れているとき、扇風機やクーラーなどで体を冷やし、微熱、頭痛、腹痛、下痢、倦怠感などが発症してしまいます。
子供がかかりやすい夏カゼ
プール熱:
咽頭結膜炎です。
5歳以下の患者が6割を占める夏風邪。
プールで感染することが多いです。
ヘルパンギーナ:
6月から7月に流行ることが多いです。
4歳以下の子供がかかりやすいです。
高熱、口内炎ができ、食事するのもつらくなります。
手足口病:
微熱や食欲不振などといった症状。
2日ぐらいから手足に赤い水疱があらわれます。
夏風邪の鍼灸治療
夏風邪は症状が穏やかです。
治療もやわらかな治療を行ないます。
自然治癒力を高めるようなツボで胃腸の働きを取り戻し、免疫力を回復させます。
背中やお腹を温めるような治療もします。
胃腸の働きも戻るため食欲も回復します。
十分な睡眠をとっていただくことも大切です。
食事でスタミナをつけたいところですが、こってりとしたものは胃腸に負担をかけます。
消化しやすいものを食べるように心がけましょう。