鍼灸の八法③ 下法とは
プロ用の伝統鍼灸講義です。
鍼灸八法の3回目。
では、八法のうち、続いては「下法」です。
中華伝承医学会講義を公開用のスライドにしました。
体内の不要なものを便で出す「下法」
「下法」は体内の不要なものを排便で出させる治療法です。
排便の配穴は様々にあります。
それらは、病状によって使い分けます。
排便をさせることが目的ではなく、排便によって治療するというところがポイントです。
傷寒論でも排便で外感病を治すというのがありましたね。
また、便通が正常であるということは、東洋医学での治療指針として大切なことです。
問診で便秘について問題がある際に、それを解決することが主訴の治療に役立つことが多々あります。
下法を治療に加えてみてください。
過食の今の時代、患者様たちはお腹の中に不要なものを溜め込んでいます。
ぜひ、ご活用ください。
鍼灸の八法とは
八法というのは、八つの効果を出すための方法です。
漢方薬の理論にも当てはまるものです。
鍼灸で使う方法をご説明しています。
八法は、
- 汗法
- 吐法
- 下法
- 和法
- 温法
- 清法
- 消法
- 補法
の八つです。