胃腸も体もだるい梅雨
梅雨になると体がとても重だるくなります。
それは体が湿気を含んでしまうからです。
湿気を体から追い出そうと汗をかいても湿度が高いので体にまとわりつくだけで蒸発してくれません。
内臓の働きは悪くなり、排尿もうまくいかなくなり、体はどんどんと重たくなっていきます。
胃腸は湿気に弱いです。
東洋医学で胃腸の働きをコントロールしているのは『脾』だといわれています。
消化液を出す膵臓のことだといわれています。
この『脾』が弱ると胃腸の働きが悪くなります。
そうすると、胃もたれなどの症状が起こり、お腹が重だるいといった感覚に襲われます。
この『脾』といのは湿気に弱く、もともと『脾虚(ひきょ)』といわれる消化機能が弱い体質の人は湿気が多い梅雨に体調を崩してしまいます。
『脾』の働き
胃腸は体内の水分を吸収し運搬する役目を果たしています。
体の水分をコントロールするというと、腎臓を思い浮かべますが、腎臓は不必要な水分を排出することを担当しています。
『脾』や胃腸は、体に入ってきた水分の運搬を担当しています。
この梅雨には、皮膚や呼吸からも湿気が体内に入ってきます。
すると、『脾』は仕事が増えて、もともと『脾』が弱い人は体調を崩します。
ただでさえ水はけの悪い体に外からの湿気、しかも暑さで水分を多く摂ったりすると、体内には代謝されない水が溜まってしまいます。
これが水毒(すいどく)といわれるものです。
これがも梅雨に体がだるくなる原因です
梅雨に悪化する症状
この水毒(滞った水)が胃腸に溜まると、胃痛や下痢、痰、吐き気、めまいなどが起こります。
気管に溜まると、喘息(ヒューヒューと言う音は痰)。
鼻に詰まれば副鼻腔炎、内耳に溜まればめまい症状。
関節に溜まると、関節炎や関節痛、リュウマチ悪化。
皮下が侵されると、ジュクジュクした湿疹やアトピーが悪化します。
梅雨に体を守る
胃腸の弱いタイプが、梅雨を乗り切るにはどうすれば良いのでしょうか。
まずは、胃腸に負担をかけない事が大切です。
体がだるいからといって、こってりした物を沢山食べると胃腸に負担がかかり症状が悪化します。
温かく消化の良い物をゆっくりと摂っていく事をおすすめします。
水分も冷たい物ではなく、常温か温かい物を摂りましょう。
温かいものを摂ると水が溜まりにくくなります。
そして体を動かす事も大切です。
梅雨の時期は、湿気で持久力は落ちていますが、体を動かすと体内の水分が巡り代謝されます。
また甘い物は体内に水分をとどめてしまい、水毒を増やしてしまうので控えましょう。