ぎっくり腰になった。どうする?
ぎっくり腰は、筋肉の損傷によって起こる急性の炎症症状のことです。
重たいものを持ったり、腰を無理に動かすなど、大きな負担が腰にかかり、筋肉を損傷し、それにより炎症症状が起こります。
これが急激な痛みが起こる原因です。
多くの人が、直面するぎっくり腰という症状。
どのように対応すればよいのでしょうか?
ぎっくり腰になったら、まずは安静。
ぎっくり腰は、筋肉の損傷と炎症の疾患です。
怪我で熱も持っているということです。
ですから、痛みのある場所を動かさないように、安静にしましょう。
少しでも動かすと、ズキンッと来る痛みが腰から全身に響きます。
また、腰は体の要となる部分です。
体のどの部分を動かしても、腰の筋肉は動いてしまいます。
つまり、少し体を動かすだけで、腰に痛みが走ってしまいます。
ひどいぎっくり腰になると、まったく体を動かせなくなってしまいます。
とにかく、腰に痛みが響くような動きはしないように、安静にしましょう。
腰にマッサージは厳禁です。
そして、決して、マッサージはしないでください。
もちろん、治療家が病状を判断して、治療としてマッサージをするのは大丈夫です。
ですが、素人考えでマッサージをしてしまうと、ぎっくり腰の筋肉損傷が悪化し、さらに炎症がひどくなります。
ぎっくり腰は、安静が基本ですから、患部を動かすようなマッサージも良くないということです。
冷やしたほうが良いです。
ぎっくり腰になったら、「温める」「冷やす」どちらが良いですかとよく聞かれます。
ぎっくり腰は炎症性の疾患ですから、冷やすことをおすすめします。
ですが、冷やすとさらに腰が固まって動きにくくなります。
それを理解して冷やしてください。
冷やすと、筋肉損傷部分が冷えて、炎症もおさまって、そして、腰が固まります。
そして、そのまま、安静にしましょう。
痛み止めの入った湿布も使いましょう。
痛みが軽減しますが、それは痛み止めの麻酔効果です。
ここで、少し痛くなくなったと、動いたりすると、ぎっくり腰が悪化して、更に病状は進行してしまいます。
痛み止めの湿布を使ったときは、特に動かないように注意をしましょう。
どうしても動かないといけない時は、コルセット。
ぎっくり腰になってしまっても、どうしても動かなければならにこともあります。
その際は、腰を固定するコルセットを使いましょう。
ぎっくり腰は、とにかく安静で、腰を動かさないようにすることが大切ですから、コルセットを使って腰を固定してしまいましょう。
コルセットで腰を固定すると同時に、骨盤も固定すると動くときに少し楽です。
そして、腰が痛くても、腰が動かないように少し力を入れて、自分の力でも腰を固定するようにしましょう。
力を抜いてしまうと、腰が揺れて、動いてしまいます。
すると、ぎっくり腰は激痛が走ります。
動くときも、とにかく腰を動かないようにすることが大切です。
横になるときは丸まってください。
横になって安静にするときは、仰向けやうつ伏せはやめたほうが良いです。
寝る際は上や下を向かずに、横を向いてください。
そして、腰を丸めてください。
赤ちゃんが横を向いて寝ているポーズをイメージして、そのスタイルで寝てください。
腰への負担がぐっと減ります。
この時に、腰のコルセットははずしていただいてよいのですが、症状によってはつけておいた方が楽な場合もあります。
治療は、早く受ける方が良いです。
治療を受けるのは、早い方が良いです。
もちろん、症状によりますが、ぎっくり腰は早めの治療が効果的です。
ぎっくり腰は、筋肉の損傷とはいえ、腰の全ての筋肉が傷ついているわけではありません。
ですが、痛みや炎症が広がっているわけです。
治療で傷はすぐに修復されませんが、炎症を軽減し、痛みを抑えることで、筋肉の過緊張もおさまり、少し動きやすくなって、結果、傷の修復が早まります。
治療を受けないのであれば安静がおすすめなのですが、可能であれば早めの治療を心がけましょう。
ぎっくり腰は、とても痛い症状です。
ですが、それによって命を落とすことは、まずありませんので、落ち着いて対処しましょう。