食べない薬膳はいかがですか。
薬膳という健康法もかなり定着してきました。
皆さんは生活の中に薬膳というものを取り入れていますか?
薬膳とは
薬膳とは、健康維持や健康増進、病気の予防治療、不老長寿などのために食事を調整することをいいます。
中国から発祥したものとされ、日々の食事を薬と同じと考えます。
ですから、薬膳という名前がついています。
おそらく発祥は、健康的な食事という考え方のほうが古いのでしょう。
その後、効果の高い薬という考え方ができ、薬のお膳という名前がついたのだと思います。
薬と源は同じですね。
中国古来の思想である医食同源はここから来ています。
薬膳は味と性質を大切にする
薬膳では、食べ物には五つの味と性質があるとされています。
それを五味と言います。
酸味、苦味、甘味、辛味、塩味の五つです。
そして、食べ物には、五つの性質があるとされています。
それは、五性といわれ、熱性、温性、平性、涼性、寒性の五つです。
体質に合わせて、この五味五性を考え、食材を選びます。
その食材を食べる季節や気候も考慮することも大切とされています。
昔の薬膳と今の薬膳
さて、ここまで書いてみて、この薬膳というのは、体に良いものを食べるというイメージですね。
ですが、食べ物の豊富な現代では、無理して食べることが良いとは限りません。
食べてはならないものを食べない薬膳
現代は、食べ物が豊富です。
その中には、食べる必要のない食材も多く含まれています。
昔のように食べ物が少なく、必要な食材を食べるのもやっとという時代ではなくなっています。
そのように考えると、飽食に時代、体に良くないものを食べないというのは、大切だと思います。
これも薬膳ではないでしょうか。
つまりお膳の上に、必要なものだけを載せ、不要なものを載せないということです。
いくら身体に良いものを食べても、悪いものを食べてしまっては意味がありません。
良い悪いの選択をしなければならないのが、飽食になった現代の薬膳では大切なことです。
自分の性質に合わないものは、食べない。
例えば、冷え性の人は、体を冷やすものを食べない。
そして、暑がりの人は、体をあたためるものは食べない。
便秘の人は便秘になるものは食べない。
このように、体に悪いものを食さないということが大切です。
便秘の人は、片栗粉は良くありません。
片栗粉は、便を固める機能があり、下痢止めに使えます。
ですから、便秘の人が片栗粉をが含まれているものを食べると、便秘が悪化してしまうということです。
中華料理などのとろみがある料理は、便秘の人には良くないでしょうね。
便秘を治すために、野菜をたくさん取っている人は多いと思います。
ですが、片栗粉を控えているという人は、少ないのではないでしょうか。
食べることが中心の薬膳から、次の薬膳へ
今の人たちは、食べて健康になろう、という傾向が強いです。
でも、体を悪くするものを控えるという要素が少し弱いように思います。
まず、自分の体のことを知って、体を悪くするものと体に良いものを知りましょう。
あなたの体に良いものをいくら食べても、一緒に悪いものを食べていたら効果は出ません。
食べるということだけが薬膳では、ありません。
食べないことも薬膳かと思います。
飽食のこの時代。
皆さん食べ過ぎ傾向ということで、体調に合わないものを食べない薬膳はいかがですか。