鍼灸の八法④ 和法とは
プロ用の伝統鍼灸講義です。
鍼灸八法の4回目。
では、八法のうち、続いては「和法」です。
中華伝承医学会での講義をスライド動画にしました。
傷寒論少陽病から発展「和法」
「和法」は傷寒論少陽病の半表半裏を治療するものでした。
表証から裏証へと病が移る途中段階を和法という形で治療していたんですね。
それを後世になって、似た症状の治療にも活用するようになりました。
多くの傷寒漢方薬が他の症状に応用されているのと同じですね。
和法は主に4つです。
- 和解少陽
- 調和胆胃
- 調和肝脾
- 調和胃腸
中医学弁証でも治療できる内容ですが、傷寒論和法のイメージで治療を展開しています。
証を多く展開するのではなく、証を組み合わせて同時に治療するということです。
ですから、裏と表、陰と陽の組み合わせで治療していますが、調和胃腸は胃と小腸、大腸を一緒に治療しようとしていますね。
和法の基本は、傷寒論少陽病だと思います。
ですから、鍼灸の先生方には理解しにくいところがあるかもしれません。
傷寒論の鍼灸治療から理解しようとするのが近道ですね。
鍼灸の八法とは
八法というのは、八つの効果を出すための方法です。
漢方薬の理論にも当てはまるものです。
鍼灸で使う方法をご説明しています。
八法は、
- 汗法
- 吐法
- 下法
- 和法
- 温法
- 清法
- 消法
- 補法
の八つです。