体の中にある水分のことを東洋医学では「津液」といいます。
この津液は、体を潤す働きがあります。
津液の働きは
水分は、体にとってとても大切なものです。
この水分によって、体温も調節されています。
体の中の水分の働きは、
・体を潤す
・免疫力を上げる
・粘膜を潤す
・肌を潤す
・髪を艶やかにする
など様々な働きがあります。
水分と血は別物
体の中の水分は、血とは別のものであると、東洋医学では考えられています。
それは汗や涙、唾液などのことです。
ですが、それ以外に血液中に含まれる水分も津液と考えられています。
粘膜を潤わしているのも水分ですので、目に見えている水分やまた細胞の中に含まれている見えない水分もあるということです。
これらの水分は、体の中の熱を取り除く働きがあります。
水分が少ないことを東洋医学では「陰虚」といいます。
ですが、この水分が多すぎると湿邪という水分が多すぎる状態になります。
水分がすくなくなった「陰虚」とは、
体の中の水分が少なくなると、肌がカサカサに乾いたり、目がゴロゴロと乾くなどの違和感が始まります。
さらに乾燥状態が続くと、体が熱を持った状態になってしまいます。
そして体の中の水分が少なくなると、血液内の水分も減ってしまいますので、人によっては貧血のような状態にもなることがあります。
喉もガサガサとして咳が出たりすることもあり、やたらと冷たいものが欲しくなります。
この体が熱をもってガサガサとした状態だと夜は眠りづらくなったり、便も乾いて硬くなり便秘になります。
もちろん尿の量も減ってしまいます。
水分というのは、もちろん口から入れることもできますが、それを体の中に保つためには夜十分に眠ることです。
夜は、体の中の水分を維持する時間なので、寝る時間が少ないと体内の水分を失っていきます。
水分保持のためには、夜しっかりと眠らなければなりません。
寝不足が続くと肌がカサカサしたり、顔が赤くなったり、目が赤くなったりと、熱症状が起こるのは、寝不足によって体の中の水分がなくなっていっているからです。
体が全体的にかさついているなあと思う人は、夜よく眠りましょう。
体内を潤わせる方法
体を潤わせる方法があります。
試してみてください。
食べ物で潤わせる
体の中の水分を維持するのに、適した食べ物があります。
体の中を潤す食べ物としては、きゅうりやオクラなど夏の野菜が良いです。
ですからトマトもいいですし、ズッキーニなどもいい、ということになります。
もちろんスイカも良いですね。
チーズやヨーグルト山芋など白い食べ物もおすすめです。
塩なども体の中の水分を増やす働きがありますが、血圧が上がるので注意です。
砂糖は胃の中に悪い水分をためてしまう働きがあるので、おすすめしません。
体の中の熱を取ってくれるものとしては、ネバネバしている食べ物が良いです。
山芋もいいですし根昆布などもいいですね。
体を適度に潤すために、体の中の水分を保持しつつ余分な熱を取るこのような食べ物を食べましょう。
そして、夜はゆっくりと眠りましょう。
うるおいのある髪や目元、肌を維持するためには、適切な水分保持の能力が体には必要です。
そのためにも体に合った適切な生活をしましょう。
体を潤わせる鍼灸治療
鍼灸治療では、使うツボとしては「右三陰交穴」「右照海穴」「右行間穴」などを使います。
また「解渓穴」も胃の余分な熱を取るツボなので使います。
これらを使うことで、良く眠れるようになりますし、体の嫌なほてりも取り除くことができます。
これから季節は夏にむかって暑くなってきます。
体の余分な熱をとる生活をして、快適に夏を迎えましょう。