秋の鍼灸治療は、体を潤わせることが大事。

秋の鍼灸治療

秋になり、空気が乾燥しています。

エコンをつけた部屋の湿度は、40パーセント前後になっています。

乾燥してくると、のどが渇いてイガイガとしてきたりなど、乾燥による違和感がでてきます。

肌も乾いてきて、乾燥によるかゆみも起こります。

鍼灸で体内水分をコントロール

東洋医学では、秋を燥季といいます。

乾燥している季節ということです。

秋の鍼灸治療で大切なことは、体内水分を維持しつつ、コントロールすることです。

 

梅雨の時期のようにとにかく水分を排泄させるといった単純な治療ではいけません。

まず水分を維持することを考え、その中で水の偏りが出ないようにしなければなりません。

夏に摂りすぎた水分を胃腸を動かすことで排出させます。

それにより、秋のやや乾燥ぎみに合わせます。

ですが、乾燥させすぎるのは良くありませんので、乾燥が進み過ぎて枯れた体調には潤いを与えて元にもどすか必要があります。

アトピーの人などにはこの季節、皮膚を潤わせるツボを必ず使うべきです。

秋の食養生

秋の食養生は、豚肉を食べるです。

豚肉の性質は滋陰といわれ、体を潤わせる効果があります。

お肌がしっとりしてくれます。

豚足はゼラチン質が多く、潤わせる効果が高いとされ、おすすめです。

乾燥がつらいアトピーの人には特におすすめです。

秋の肌乾燥対策

肌が潤うことで、寒さから身を守ることができます。

乾燥した肌に冷たい風が当たると、刺すような痛さを感じますが、オイルなどで潤わせておくとその痛さ冷たさはかなり緩和します。

乾燥とともに寒さの増すこの時期は、保湿クリームやオイルなども使って肌を潤わせましょう。

お風呂に保湿系のバスミルクをつかうのも良いです。

お風呂あがりは、皮膚の油分も落ちていてすぐに乾燥し始めるので、すぐに保湿クリームやオイルをつけるようにしましょう。

最後に

季節の変化を感じて、その変化に対応していくことが大切です。

元気な体であれば、体が自然と対応してくれるのですが、何か不調を抱えているとうまくいきません。

これが季節の変わり目の不調なのです。

体がやってくれないなら、手助けするしかありません。

秋は乾燥の季節。

そして、寒い冬はもう目の前。

今から潤いを守り、乾燥した冷たい風を防ぐ準備をしましょう。