脈診の簡単な診方に、「脈が太い」のと「脈が細い」とを確認する方法があります。
では、脈が「太い」と、体はどのようになっているのでしょう?
答えは、とても簡単。
「脈が太い」 = 脈の中を流れているものが多い
当たり前すぎますね。
馬鹿にしているのか!、と怒らないでください。
ここからが、大事なんです^^
「脈の中を流れているもの」というところがポイントです。
脈の中を流れているものは「血液」だろうと、お怒りになる方がいると思います。
はい!「血液」です。その通りです。
ですが、血液内の血と水のバランスが重要なんです。
「血がたぎる」や「頭に血がのぼる」という言葉があるように、血というのは元気の象徴のようにあつかわれます。
つまり、血液内の血分が多ければ、脈を診たとき、脈拍が「元気」に診えるのです。
ですが、脈拍に元気が無さそうなときは、血液内に水分が多いのです。
体に水が多すぎると、体が重くなります。
そして、冷えてしまいます。
ですから、血液中の水分が多いと、脈拍に「元気」が無いのです。
まとめますと、
「脈が太い」+「脈が元気」=血が多い
「脈が太い」+「脈に元気ない」=水が多い
ということです。
このように、脈が太いと気付いて、それに脈拍の元気さというものを加えれば、その人の体がどうなっているかわかるというわけです。