更年期障害で、春にのぼせが悪化
更年期障害は、ホルモンバランスが崩れることで起こる症状です。
その主な症状として、ホットフラッシュがあります。
強いのぼせの症状で、ひどい場合は、その熱さで冬でも汗だくになります。
春はのぼせる季節なので
そして、冬から春になると、空気が温かくなり、健康な人でも軽いのぼせを感じます。
それが、ホットフラッシュの症状をお持ちの方は、さらに症状が悪化してしまいます。
更年期障害の方の中には、のぼせの症状により、精神的な不安感や不安定感に襲われる方も多いです。
この春ののぼせにより、思考力が低下するので、春にはおかしな人が出てくるなどと昔から言われるのです。
のぼせに弱い更年期障害を持つ方は、春ののぼせの影響をダイレクトに受けてしまいます。
のぼせを取り除き、足を温かく保ちます。
春のホットフラッシュや精神不安の症状は、のぼせを取るだけではなく、足を温かくする治療で熱が昇らないようにします。
春は、空気はあたたかくなってくるのですが、足元もはまだ寒いままです。
この上下のアンバランスが、のぼせを悪化させているのです。
足を温かくして、上半身を少し涼しくすることが大切です。
春の更年期障害の鍼灸治療
鍼灸で春の更年期障害を治療する際は、頭の熱を足にぐっと引き込むようなツボを使います。
足を温めるのではなく、頭の熱を足にまわすということです。
使うツボとしては、右の三陰交穴、右の照海穴、右の行間穴などを使います。
そして、腰や足をホットパックで温めます。
温める際、のぼせが起きないように様子を見ながら温めることが大切です。
ホットフラッシュの症状が始まると、また、熱を足元に引き込むのが大変ですから。
足や腰など下半身を温めなければならないのですが、そこだけが温まるようにする必要があります。
これがうまくいくと、頭がすっきりとして、精神的な不安感や不安定感が改善します。
更年期障害にも季節に合わせた治療を
春というのは何事に対してもやる気が出てくる季節。
その分、熱が高まってきて、体に熱の症状が現れます。
それが、更年期障害を悪化させるので、季節に合わせた治療が大切ということなのです。