西宮 鍼灸院 甲子園鍼灸治療センターです。
春はもう目の前、雨水(うすい)の日まで汗は控えめに。
もうすぐ立春。
暦の上では、春に突入します。
2月中旬の『雨水』と書いて『うすい』と読みますが、この日になれば、汗をかいてもカゼを引きにくくなるといわれています。
雨水ですから、雪解けということなんでしょうか。
でも、それまでは、もう少しの辛抱です。
春を体感できる日はもう目の前。
とは言え・・・、
春になろうとも、寒い日が続いたりします。
そんなときは、上手に自分の体を温めてあげたいものですね。
ということで、今回は、使い捨てカイロを使ってツボを温める効果的な冷え性対策です。
カイロで温まるツボを刺激
さて、体で冷えやすい場所はどこでしょう?
患者さんの症状によって、冷える場所は様々です。
でも、大まかに言いますと、
・ 手
・ 肩
・ 足
・ お腹
・ 腰
といった場所に分かれます。
顔や胸が冷えるという方はほとんどいないですね。
ということで、カイロをうまく使ってそれぞれの冷えを治療してみましょう。
でも、低温火傷には注意してください。
火傷してしまうと、体はそこを冷やす動きをはじめます。
水ぶくれなどがそれにあたります。
過ぎたるは及ばざるが如し。
とにかく、火傷しないように温めないでくださいね。
上半身の冷えで使うツボ
『手の冷え』には、肩を温めると効果的です。
『肩の冷え』と『手の冷え』は、ワンセットで考えてください。
カイロを貼る場所は、左右肩甲骨の間、背骨の上です。
縦に張りましょう。
肩甲骨上縁より少し上にはみ出すぐらいで貼りましょう。
ツボの名前でいうと、背骨上の『身中穴』や背骨横の『風門穴』『肺ゆ穴』あたりを温めることになります。
下半身の冷えに使うツボ
『足の冷え』には、足首を温めると即効性があります。
足首の外側や内側に貼りましょう。
ツボとしては、内側は『三陰交穴』、外側は『陽輔穴』を目指してカイロを貼ると良いです。
『腰の冷え』には、おすすめなのが、仙骨上にカイロを貼ることです。
ここを温めると、足まで温かくなります。
ツボでいいますと、『上りょう穴』、『次りょう穴』、『中りょう穴』、『下りょう穴』、これが左右に並んでいますので、八つ合わせて『八りょう穴』と呼ばれるツボ群になります。
その他には、腰にある『腎ゆ穴』、その間にある背骨上の『命門穴』を温めるのもおすすめです。
いっそ両方温めると、効果倍増ですね。
『お腹の冷え』には、2種類あります。
おへそより上か下かということです。
おへそより上なら、ツボとしては『中かん穴』を使いましょう。
胃の治療に良く使われるツボです。
おへそより下の冷えなら、『関元穴』というツボを温めましょう。
このツボを温めると腰まで温かさが広がりますよ。
カイロ以外で温める方法
カイロは、火傷するおそれがあります。
それは、加温するからですね。
火傷をしない温め方に保温するいう方法もあります。
保温の方法では、ツボの上にタオルを当てるという方法がおすすめです。
小さなハンドタオルを使うと邪魔にならなくて良いです。
その際は、肌に直接当てておくと、汗をかいたときに汗を吸い取ってくれるので便利ですよ。
まだまだ、寒い日はやってきます。
寒さ対策をしっかりと行って、春を待ちましょう。