傷寒論の鍼灸運用5 少陽病②
伝統鍼灸のプロ用講義です。
今回は、少陽病2です。
傷寒論少陽病は全2回です。
中華伝承医学会の講義を公開用にスライドにしています。
傷寒論の主な証を鍼灸治療する考え方や脈状、症状、配穴を説明しています。
少陽病の腹部症状
少陽病では、太陽病の背部症状が、脇から胸、そして腹部上部至ります。
胸脇苦満という症状ですが、脇の締め付けから、内臓の働きが悪くなり、胃腸症状として便秘があらわれます。
実際に便秘というもの自体が胸の苦しみやから肩背部の緊張コリを発生させます。
ですから、胸脇苦満の症状を便秘を改善させることから緩和するという視点は、鍼灸院での治療でも有用かと思います。
傷寒という風邪感染症の内容ではありますが、理由は違えども同じような症状があらわれることがあるわけです。
その考え方で、鍼灸配穴を活用いただくのも一つの方法かと思います。
もちろん、傷寒かそうでないかという診分けを行なうようにしてから運用してください。