長引く風邪を治す、予防する。

西宮 鍼灸院 甲子園鍼灸治療センター

長引く風邪。免疫の低下?

風邪が治りにくい人というのは、けっこういます。

本当に風邪なのかと考える必要もあります。

アレルギーでも風邪と同じ症状が出ます。

ですが、ここでは、間違いなく風邪である、ということで書き進めたいと思います。

風邪をどう判断する?

東洋医学にも風邪という考え方はあります。

というよりもこの「風邪」という単語は、東洋医学のものです。

東洋医学では、「フウジャ」と読みます。

内容は、西洋医学と同じで、感染症ということです。

さて、では、どのようにこの風邪を引いていると判断するのでしょうか?

ここでも、東洋医学の「脈診」という診察法を使う必要があります。

東洋医学では、風邪を引いた際、手首の脈は皮膚表面に浮いてくる、とされています。

確かに、実際に浮き上がってきます。

風邪の初期には、脈はふわふわと緩やかに浮いています。

これは、体表のごく浅いところに風邪が漂っている状態とされています。

ここで、軽く発汗させるように体の表面を温めると、それで風邪は良くなります。

風邪を引き続けているのか?引きなおしているのか?

このように、初期の風邪は体の表面、特に背中を温めてあげると良くなります。

体力がある人は、こういったことを体が自然と行なってくれるので、自然と風邪は治るわけです。

ですが、体力がないなどで、免疫が低下すると、風邪はなかなか治りません。

温めるなどで体を手助けしてあげなければなりません。

ですが、治っても、また、風邪を引いてしまう人がいるんです。

これは、もう、生活習慣に問題があることが多いです。

治っても、またすぐ風邪を引く人は、生活の中で背中にぞくっと寒気が走る瞬間が無いかを探してみてください。

それを抑えれば、風邪を引かなくなるかもしれませんよ。

風邪の治療と予防法

はり治療では、こういった初期の風邪を治療するとき、体内の熱を動かします。

そして、体の中に漂う風邪を追い払います。

ツボとしては、申脈穴と後渓穴が有効です。

予防法としては、トリ、ねぎ、生姜を食べて、体の中から温めましょう。

シナモンも体が温まりますね。

そして、背中を保温するため、暖かい色のタオルを背中に直接当てましょう。