「いつも自分でマッサージしています」
との意見をよく聞きます。
ちょっと待ってください。
これ、やり過ぎですよ。
揉みすぎると、コリができる?
実は、揉み過ぎるとコリができるんです。
ご存知でしたか?
指や足に「たこ」ができるってありますよね。
あれは、同じところを刺激しつつけることにより、硬くなってしまっているわけです。
角質化というやつ
角質化というやつですね。
たしかに、刺激に対抗できなければ、体は負けてしまいます。
ですから、刺激が多いところは、硬くなって防御できるようになっているんでしょうね。
人の体は、うまくできています。
つまり、組織をつぶすほどに揉み続けると、組織が再生するたびにどんどんと硬くなっていくということです。
自分で揉むという行為は、四六時中できます。
そして、この揉みすぎによるこりというのは、組織が刺激に対抗しようとしてなっているわけですから、感覚も鈍ってきます。
ですから、揉むチカラをどんどん、どんどん強くしないと、揉んだ感じがしなくなってくるんです。
これって、こわいでしょ。
机の角で揉む人
机の角に肩をこすりつける人は、けっこういらっしゃるようです。
もう、手では揉んだ感じがしないので、家具に体をこすり付けるんです。
もう、こうなると、こりはどんどんと堅くなっていきます。
刺激はどんどんと強くなり、体はその刺激に対抗しようと堅くなり・・・。
こすり付けているので、皮膚も堅くなっているのですが、その下の組織は、板のようになります。
指で揉んでいるだけでも、組織の中に玉のような塊ができるのです。
その揉む過ぎのコリは、触ると筋肉なのか、脂肪組織なのかわかりにくい塊になっています。
それを、家具にこすり付けると、それが更に広い範囲で堅くなってしまいます。
「揉みだこ」「揉まれだこ」
これは、コリではありません。
「揉みだこ」「揉まれだこ」といえるものですね。
最近は、お風呂のバスタブに取り付けて、そこに体のコリをあてるものもあるようです。
マッサージが悪いのではありません。
やりすぎがこわいのです。
でも、どれぐらいがやり過ぎなのかは、素人ではわかりません。
自分でマッサージをする際は、コリが大きくなる可能性があることを知って、行なってくださいね。