カゼに対する東洋医学の考え方について書いている端から、カゼの患者さんが二人立て続けにいらっしゃいました。
もちろん、ご本人たちは、自分がカゼを引いているなど露知らず。
一人の症状は、胸が苦しい。
もう一人は、首肩こりと頭痛。
お二人とも、セキや鼻水などのカゼ症状はありません。
あっ、お一人は喉のザラつきを感じておられました。
ということで、治療です。
胸が苦しいとおっしゃる患者さんは、小柴胡湯証でした。
口が苦くて、脇が苦しいという典型的な症状で、脈を診て見ると弦脈という状態。
きれいなパターンです。
お二人目は、首に症状ということで、首筋を温める申脈穴と後渓穴を使って、桂枝湯証として処理しました。
風邪といっても、このように症状は様々。
そして、治療も様々。
これが、風邪が万病につながるといわれる所以なのかもしれませんね。