変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症は、
「主症状は膝の痛みで、原因としては、筋力低下や姿勢が悪いなどが原因で膝関節のクッションの役割をしている半月板の摩耗、または膝関節炎症、それに伴い骨が変形して継続的な痛みが発生する病気。」
とされています。
現在の変形性膝関節症の治療は、痛み止めの服薬や注射、そして手術、各種対処療法としてマッサージが主流です。
ですが、これらは根本的な改善にはつながっていないのが現状です。
変形性膝関節症の原因は?
変形性膝関節症には、
・膝の怪我や骨壊死など明らかな原因に続発して発症するもの
・原因を認められないで発症するもの
の二つがあります。
現代医学では軟膏摩耗や変形を痛みの原因として治療がすすめられています。
しかし、軟骨摩耗や変形が痛みと直結しているケースは稀で、ほとんどの場合が膝周辺の筋肉の痛みが主症状です。
この筋肉の痛みは変形前から始まっているものも多く、筋肉の痛みを取り続けると、痛みが出なくなるものは多いです。
それでも、筋肉の痛みが、変形による二次的な痛みに移行しているときは、筋力の補強などを行なって膝関節の位置を正しく整体する必要があります。
変形性膝関節症の原因は多様ですから、施術しながら探っていく必要があります。
膝の痛みの仕組み
膝関節は大腿骨、脛骨、膝蓋骨、腓骨から構成されています。
変形性膝関節症は、中年以降によくみられるの膝疾患です
軟骨の摩擦、骨棘形成、変形、関節可動域障害など関節腔変化と増殖性変化を示す疾患であるとされています。
変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症は、痛みによる歩行困難が主症状です。
特に動き始めや長時間歩行などで痛みが強くなるケースが多いです。
朝起きると動き始めが痛いのは、寝ている間に膝の関節がこわばってしまうからです。
そして、正座ができないというのも主な症状の一つで、女性としては皆さんとても困っておられます。
これは、関節内の空間が狭くなっているのが原因です。
膝関節無いに水が溜まることもありますが、これは滑膜による関節液の入排出のバランスが崩れたために起こっているもので、通常は抜く必要はありません。
変形性膝関節症の診断
レントゲン検査では、関節軟膏の摩擦、関節裂隙の狭小化、骨棘形成、関節内遊離体などを認められます。
血液検査による所見はありません。
変形が、内側にあるものが内側型関節症、外側にあるものが外側型関節です。
多くが内側型関節症です。
当院での変形性膝関節症の治療
変形性関節症は、段階を踏んで進行しています。
多くが姿勢が悪くなることから膝に長期の負担と炎症、それに伴う慢性的な痛みを呈した結果、じょじよに関節が変形し、次いで変形による痛みを発症しています。
治療としては、まずは変形による痛みを除きつつ、膝周りの筋肉の拘縮を取り除いて、膝を痛みの起きない姿勢に持っていくことです。
変形していますので、痛みのない姿勢は患者様一人一人に合わせて模索していきます。
この時、もともと持っていた腰や足首の痛みが邪魔をすることが多々見られますので、それも一緒に治療していかなければ、膝は負担のない姿勢をとれません。
負担のかからない姿勢を取るようにすると、じょじょに膝周りの筋肉がついてきます。
ここまで来ると、ついてきた筋肉をやわらくすることで、関節内の空間が広がり、可動域が広がってきます。
うまく広がれば、正座ができるようになります。
変形性膝関節症に使うツボ
膝周りのツボとしては、「膝鶴穴」「膝眼穴」「陽陵泉穴」「足三里穴」を使います。
また、膝を中心にした筋肉の連動性を改善するため、足首の「申脈穴」「照海穴」「復留穴」、股関節の「環跳穴」「大腸ゆ穴」を使います。
足腰を強くするために「衝陽穴」「臨泣穴」を組み合わせます。
膝が冷えてこわばっているときは、「合谷穴」「外関穴」を加えたりもします。
そして、膝全体の筋肉を引き延ばすようなマッサージをして、筋肉の血流を改善し、関節の可動域を広げます。
最後に、膝の曲げ伸ばしや歩き方を見て、体の使い方をカウンセリングします。