西宮 甲子園鍼灸治療センター
困った肩こりの治療
発達していく医療。
それでも、全ての症状を治療できるわけではありません。
肩こりなどは、現代医療は未だに苦手ですね。
また、肩こりの原因はさまざまなので、予防法を明確にすることもまだ難しいようです。
東洋医学に肩こりの原因がいろいろと定義されています。
命に別状がない症状は、軽く見られる
重い病というのは、たくさんあります。
医療は、そういった病と戦っていかなければなりません。
ですが、つらい症状も命に別状が無いというもののほうが多いのではないでしょうか?
患者さま自身はつらくて仕方ないのですが、西洋医学的検査で異常が見つからなかったりすると、問題なしとして、放置されてしまいます。
肩こりもそういった扱いが多いですね。
今、テレビでよく見られる番組に、「肩こりだからといって軽く見ない」とか、「その症状、病のサイン」だとか、軽く見られがちな症状が大きな病の兆候であるといったものが多いです。
でも、全ての肩こりがそういったものというわけではないので、検査結果で異常が無ければ、その肩こりはもう我慢するしかありません。
いくらつらくても、人にはわかってもらえない、それが肩こりです。
違う場所の古傷からくる肩こり
人の体を包む筋肉は連動して動いています。
単体で動くことはできません。
当たり前のことですね。
ですから、どこかの筋肉や骨格に異常が生じると、連携がうまくとれず、違う場所に障害が波及したりします。
膝や足首、手指の痛みが肩の症状として出ることもあります。
なぜ、それがわかるかというと、筋肉には連動するラインというものがあるんです。
肩こりにもいろいろな場所があります。
前面、後面、側面、肩甲骨上、肩甲骨の内側、首の付け根などといろいろです。
その場所の筋肉が連動するラインが、東洋医学では定義されていれ、その流れを追っていくと、古傷がそこにあったりするわけです。
肩こりがあるときに、古傷にも同時に違和感を感じることなどもあります。
今日は、古傷が痛むなぁ、なんて思っていると、肩がこってきたりするわけです。
そういったときは、古傷も一緒に治療すべきです。
古傷の治療だけでよいのでは、と考える人もいるかも知れません。
ですが、鍼灸治療では、古傷があれども筋肉の連動さえスムーズであれば他の症状に波及しないと考え、筋肉の連動ラインを治療するというスタイルをとります。
もちろん、古傷と肩こりなど、その場所の治療も同時に行ないます。
古傷を温めてみましょう。
古傷を温めてみるというのはいかがでしょう?
全然関係ないと思っていても、古傷を温めて治療を試みてみると、体がなんとなく全体的に緩んだような気がすることがあります。
これは、東洋医学的にはその通りで、古傷の障害は、全身に及んでいることが多いんです。
一つの弱点を補うため、全身ががんばっているんですね。
このなんとなく全体ということではなく、その古傷を治療することで違う場所の緊張感やコリが緩和することがあります。
試してみてください。
一度だけでは、コリが緩むところまで至らなかったり、感じられないことがあります。
ですから、古傷を温めて、気持ち良いなぁ、と思ったら少し続けてみましょう。
きっと良い効果が生まれますよ。
なお、古傷が炎症を起こしているときは、温めてはだめです。
ちゃんとした治療を受けに行ってください。
一度、温めても良い古傷かを治療院で確認するのがいいかもしれませんね。