体内のバランスと連動
-体内を物質がバランス良く流れること-経絡・経筋・気血水
人の体の中では、いろいろなものがスムーズに流れている必要があります。
流れているものは、血液であったり、水分であったり、また、電気や力などで、それらが必要なところにスムーズに届くことが重要です。
それらが滞ったり偏ったりすることにより、体がうまく機能せず、痛みや疲れが生じてしまいます。
東洋医学で良く使われる「経絡」とは、それらが流れる経路です。
西洋医学においては血が流れているのは血管の中であり、水分が主に流れているのは細胞間やリンパということになりますが、経絡は血管とリンパ管の総称と考えて頂ければ良いと思います。
また、「経筋」とは筋肉の連動のことで、主に神経伝達や力の伝導と考えてください。
これらをコントロールすることにより、ストレスを受けたことにより生じた停滞を改善し、くずれたバランスを元に戻すことが出来るのです。
<人の体は、たくさんのチームの共同作業>
人の体は細胞が集まり、組織を作り、器官を作っています。
それは、人がチームをつくり、チームが集まり会社を運営しているのに似ています。
そういう意味では、治療とは会社の経営改善であるとイメージすることも出来ます。
一つの組織が損傷しても、その損傷した組織を治療することに集中するのではなく、チーム全体の運営をスムーズに行うことを考えれば、治療パターンに幅が出ます。
もっと大きく考えて、会社全体でとらえれば、チーム間の相互関係に着目することも可能です。
会社で社員一人が病気になっても、その部署でその社員をフォローすることを考える。また、その部署を他の部署がフォローすることを考える。また、その部署に負担となる仕事を回している部署の仕事を抑えるなどのことが考えられます。
会社においての人と人との連絡や仕事や物の流れを経絡や経筋にあてはめて考えてみるのも認識を深めるのに良いかもしれません。