今回は、東洋医学の観点から、私たちの体調がどのように決まるのかについてです。
体調不良は、複雑な要因が重なって起こる
「最近、体がだるくて…」「肩こりがひどくて…」
このように、体調不良を感じる時、その原因は一つとは限りません。
東洋医学では、天候、風土、そしてその人の体質。この三つの要素が複雑に絡み合い、症状として現れると考えます。
天候の変化が体に与える影響
例えば、春は「風」の季節、夏は「暑」の季節、秋は「燥」の季節、冬は「寒」の季節と、東洋医学では考えます。
春は、風が強く吹くことで、めまいや頭痛が起こりやすくなります。夏は、暑さによって、体が熱っぽくだるくなったり、食欲不振になったりすることがあります。秋は、空気が乾燥することで、喉や肌が乾燥しやすくなります。冬は、寒さによって、体が冷え、肩こりや腰痛が悪化することがあります。
このように、天候の変化は、私たちの体に様々な影響を与えるのです。
風土による体質の違い
また、風土も体質に大きく影響します。
例えば、高温多湿な地域では、体に湿気が溜まりやすく、むくみや関節痛が起こりやすくなります。寒冷な地域では、体が冷えやすく、冷え性や神経痛に悩む人が多い傾向があります。
このように住んでいる場所の風土によって、症状は異なってくるのです。
同じ環境でも、人によって症状は異なる
そして、同じ天候や風土の中にいても、人によって症状は異なります。
それは、一人ひとりの体質が異なるからです。
例えば、同じ寒さでも、寒さに強い人もいれば、弱い人もいます。これは、生まれ持った体質や、日頃の生活習慣によって、体の状態が異なるためです。
鍼灸で体質を整え、不調を改善
体にあらわれる体質、天候、風土の兆候を読み取ります。
主な判断方法は舌診と脈診です。
舌と脈には、その人の今の状態が細かくあらわれています。
患者様一人ひとりの体質や、その時の天候、風土などを考慮し、最適な施術を行っています。
鍼灸治療によって、体のバランスを整え、自然治癒力を高めることで、様々な不調を改善へと導きます。
もし、あなたが天候などの変化に影響を受ける体質であれば、一度当院にご相談ください。
体質を改善し、天候や風土に合った健康法をご指導いたします。
