かゆみというのは、痛みの一種である。
痛み刺激の軽いものであると、そんなことを学んだ記憶がありますが、今では痛み以上に深刻な問題だと考えられ始めました。
現実に、人によっては痛み以上につらいものです。
痒みを引き起こす物質に、B型ナトリウム利尿ペプチド(NPPB)があります。
心臓から分泌され、腎臓が排泄するナトリウム量を調節することで血圧を制御するはたらきがあります。
研究者は、痒みはおそらくわれわれを疾患から守るために進化したものだとの意見を言っています。
「痒みというと、あの皮膚を伝わるいやな感覚を思い浮かべるかもしれないが、痒みはわれわれを守り、皮膚についた刺激物を害になる前に取り除くための手段だ」。
そいういわれても、出来れば、痒みは避けたいものです。
鍼灸では、痒みを抑えるツボを使います。
主に曲池というツボですが、これは血圧も調整する効果を持ちます。
また、炎症性の痒みは、同時にその熱を落とす処理も行ないます。
熱を体内から処理することで、痒みは軽減されます。