冷えての寝違えに注意

寒い季節の寝違え / 西宮市甲子園の鍼灸院

寒い季節になると、朝起きたときに首が痛くて動かせないという経験をしたことがある方は多いでしょう。

これは一般的に「寝違え」と呼ばれる症状で、首の筋肉や靭帯が炎症を起こして痛みやこわばりを引き起こすものです。

寝違えの原因はさまざまですが、寒くなると特に起こりやすくなります。

寝違えの原因 / 西宮市甲子園の鍼灸院

その理由は以下の通りです。

寒さによる血行不良

寒さによって血管が収縮し、血行が悪くなると、筋肉や靭帯に十分な酸素や栄養が届かず、代謝が低下します。

その結果、筋肉や靭帯が硬くなり、動きにくくなります。

また、血行不良は免疫力の低下にもつながり、感染症にかかりやすくなることもあります。

寒さによる筋肉の収縮

寒さにさらされると、体温を保つために筋肉が収縮します。

しかし、長時間同じ姿勢で寝ていると、筋肉が過度に収縮したままになり、筋肉のバランスが崩れます。

その結果、筋肉や靭帯に負担がかかり、痛みやこわばりを引き起こします。

寒さによる姿勢の変化

寒さによって体が縮こまってしまうと、首や肩の角度が変わります。

例えば、枕が高すぎたり低すぎたりすると、首の曲がり方が自然ではなくなります。

また、布団や毛布を頭までかぶってしまうと、首の動きが制限されます。

その結果、首の筋肉や靭帯にストレスがかかり、痛みやこわばりを引き起こします。

以上のように、寒くなると朝方に首が冷えて固くなり、寝違えを起こす可能性が高くなります。

寝違えは放っておくと慢性化したり、頭痛やめまいなどの他の症状を引き起こしたりすることもあります。

寝違えの予防や対策

以下のような予防策や対処法をおすすめします。

寝室の温度や湿度を適切に保つ

湿度が低すぎると血行不良を起こします。

また、乾燥すると、水分とともに体温も奪われます。

温度計や湿度計を設置して、適切な温度や湿度を確認しましょう。

枕の高さや硬さを調整する

首のカーブに合わせて枕の高さや硬さを調整しましょう。

枕が高すぎると首が曲がりすぎて痛みやこわばりを引き起こします。

低すぎると首が伸びすぎて痛みやこわばりを引き起こします。

寝違えは早めに対処する

安静にして様子を見ましょう。

冷えによる筋肉のこわばりであれば、温まるにつれて改善していきます。

ですが、なかなか緩まないようなら、筋肉を傷めて炎症を起こしているかもしれません。

専門家に相談をしましょう。

寒くなると朝方に首が冷えて固くなり、寝違えを起こすことはよくあることですが、放置すると悪化したり他の症状を引き起こしたりする可能性があります。

首の健康は全身の健康にも影響しますので、日頃から気をつけてください。

寝違えの鍼灸治療

寝違えの鍼灸治療では、痛みやツラさを引き起こしている筋肉の緊張をとることにあります。

寝違えを治す有名なツボがあります。

「落枕穴」と言います。手の甲にあります。

その他、

首や肩のコリに効果のある「曲池穴」

首の側面を緩める「陽陵泉穴」や「臨泣穴」

などのツボを使って治療します。

首の炎症や痛みがひどいと、直接患部に鍼をしすぎると炎症が悪化することがあります。

手足のツボを併用することで、治療効果を出していきます。

ご自身で患部のマッサージなどはしないようにしてください。

寝違えは、まずは安静にすることが大切です。