肩こりは左右で理由が違います

東洋医学では、肩こりは左右で理由が違います

「肩こり」は肩の過緊張が原因です。

その過緊張がなぜおこっているのかを知る必要があります。

肩こり

肩こりの原因いろいろ

肩に過緊張の原因には、

・精神的ストレスのかかった緊張状態

・体の冷え

・風邪などの感染症

・睡眠不足や睡眠障害

・胃腸の不調

・肝臓の不調

・胸焼け

・喘息などの呼吸不全

・昔の怪我

など様々です。

肩こりの理由

肩こりが治るとされた葛根湯

渇根湯が、肩凝りに効果があるとされていたことがあります。

これは、葛根湯が風邪薬だからです。

葛根湯は、漢方薬の基本となった本である傷寒論に記載さえている風邪薬です。

葛根湯は、体を温め、風邪を治し、胃腸の働きを整えます。

それらの効果により、 肩こりが改善します。

ですが、 風邪をひいていないのに葛根湯を飲む必要はありません。

体が冷えているのであれば温めれば良いですし、胃腸の働きが悪いのであればその治療をすれば、肩こりは、改善するということです。

このように、昔から体の不調が、肩こりにつながる、ということは知られていました。

葛根湯

イライラで起こる肩こり

精神的ストレスは、身体全体に不調を起こします。

精神的ストレスは、 イライラであれば肝臓にストレスがかかります。

また、くよくよと悩めば、膵臓と胃に負担がかかるとされています。

また、泣くほどに悲しめば、呼吸が乱れて肺に負担がかかるとされています。

これらの内臓への負担が肩こりを引き起こします。

日常的な生活の精神的ストレスの緩和は簡単ではありませんが、それによって負担を受けている内臓や不眠などのストレスを取り除くことはできます。

それにより、肩こりは緩和されます。

また、 治療により内臓の状態が良くなり、体力がついてくると、精神的ストレスにも負けにくくなると言う利点がこういった東洋医学の治療効果です。

肩こりの原因

左の肩こり、右の肩こり

ここまで紹介してきた理由により、肩こりの症状の出かたにも違いが出てきます。

左右にも差が出てきますので、それを参考に考えると良いと思います。

左右の違いの原因は、

・左肩こり-胃腸の不調・冷え性・初期の風邪

・右肩こり-睡眠寝不足・精神的イライラ・肝臓機能低下

となります。

左の肩こりは、慢性の肩こり場合は、胃腸のはたらきがうまく働いていない場合が多いです。

また、急性の場合は風邪などによる感染症も考えられます。

寒い季節になると出る左の肩こりは、冷えが原因と考えると良いでしょう。

右の肩こりは、肝臓のはたらきと関係している場合が多いです。

アルコールの飲み過ぎや油ものの摂りすぎ核物質の過剰摂取は気をつけましょう。

また、寝不足が原因でも右側に出やすいです。

左右の肩こり

慢性の肩こり、急性の肩こり

慢性的な肩こりというものもありますが、一旦良くなることがあればそれは、慢性でないと考えても良いと思います。

何らかの原因で急性の肩こりが起こり、しばらくしてそれが治ります。

そこからさらに肩こりの原因が再び体を襲い、また肩がこるということを繰り返している可能性があります。

肩こりの症状が全く変わらずに継続している場合は、慢性と考えましょう。

季節の変化で、気温が変わることにより、肩こりも出たり引っ込んだりします。

その変化を察知することにより、原因を見つけることができます。

まずは自分の肩こりが慢性的だという風に考えるよりは、その症状の発症の変化をとらえて、原因が日常生活の中に潜んでないか考えましょう。

急性慢性の肩こり

肩こりの鍼灸治療

肩こりは、原因が様々です。

その原因により、肩こりの鍼灸治療には、さまざまなバリエーションがあります。

例えば、右の肩こりの場合は、肝臓を中心に、体の中の余分な熱を取り除くツボを使い治療します。

左曲池穴、右三里穴、右太渓穴、右行間穴などを使います。

左の肩こりの場合は、冷えて内臓の働きが悪くなったり、風邪を引いたりしていることが多いので、温める効果のツボを使います。

左右合谷穴、左臨泣穴、左復留穴、左公孫穴などです。

どのような症状でもその原因を見つけることはとても大切なことです。

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本記事は、鍼灸に関する一般的な情報であり、特定の症状や体質の方に適しているとは限りません。ご自身につきましては、専門家や医師にご相談ください。

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適応症
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