風邪について、鍼灸治療
東洋医学の中でも鍼灸は効果に即効性があります。
鍼を打たれて、何か感じるなと思ったらもう効果が出始めます。
体質で診る風邪のタイプ
東洋医学の観点では一口に風邪といっても、その人の体質によっていくつかのパターンに分かれます。
人の体質は大きく分けて、2種類あると考えられています。
それは、陰虚タイプと陽虚タイプというものです。
この二つは、どのように体力が無いかを表したものです。
体力の状態によって、風邪にかかりやすい体質・体の状態がわかるということです。
陰虚タイプは、手足が火照って、寝汗をかきやすいタイプです。
陽虚タイプは、冷えが強く、風邪をひくと悪寒がして寒くなるタイプ。
それぞれに対処法が違います。
タイプで治療が違う
陰虚タイプは、水分が足りておらず、体が乾燥状態です。
鼻や喉などの粘膜が乾燥し、せきが出るといった風邪をひきます。
体を潤す治療をすることになります。
陽虚タイプは、風邪による寒けが強く、冷えや下痢などの症状が出やすいです。
体を温める治療が必要です。
痛みの症状は気滞から
風邪では、いろいろな症状がみられます。
多くは偏頭痛や腹痛、関節痛などです。
これら痛みの症状は、気滞という体調不良です。
気滞は、体内の経絡といわれるものの流れ良くすると治ります。
体質と症状に合わせた適切な治療は体質改善につながります。
陰虚や陽虚、気滞は、ひきやすい風邪の性質も表しています。
普段から、自分のタイプに合った治療を受けることが大切です。
そうすることで、体質が改善し、風邪を引きにくくなります。
タイプ別のツボ
陽虚タイプの場合は、左三里穴、復留穴、太白穴などを使います。
陰虚タイプは、列缺穴、照海穴、太渓穴などを使います。
体内の水分や熱量を調節して、体質の改善を行なう治療を施します。
風邪の予防や治療には、体質に合った対処が大切なのです。